内容説明
ビートニクのヒーロー、ケルアックの言葉の魔術と、黄金の永遠と無為を求める詩的高揚感。ケルアックの最高の要素が結実した傑作。待望の刊行。カナダ国境山上での孤独と瞑想の日々。そしてサンフランシスコでの乱痴気騒ぎ。ケルアックが無作為の文体で描く…。宇宙的ヴィジョンと’50年代ビート・ジェネレーションの至福の世界。
目次
第1部 地の果ての世界
第2部 世界のなかの荒涼(デソレーション)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
インフルエンザ未遂(田仲風太)
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寂しい山籠り生活の前半部分は少しだるかったけど ケルアックのぶっきらぼうな人柄や、瞑想に心酔していく様子が絵画的に描かれていた。瞑想や仏教、世界の荒涼について一体どのように思想を膨らましていたのかそれを垣間見れる。山籠り生活の半ばで地上の世界に舞い戻り半ば離れていた都会の生活に感じるケルアックもおもしろかった。 上下巻とも読み応えがあって未だに1番にケルアックの中で思い出深い一冊だ。2017/08/09
奴が岳魚
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ケルアックの小説は、頭から始まってお尻で終わるという普通の小説とは、少し形態が違うのではないか。大体そのような読み方をすると、途中で飽きる。適当に開いて適当に読むと面白いし、凄い2014/01/26