内容説明
異端的狂言者たちの住む谷間で生まれた唖者ユークリッドが語る異常で暴力的で幻覚的で飢餓感にあふれた長篇。ロックの前衛ニック・ケイヴの、待望の小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アレカヤシ
1
この本が出た当時は、唖でせむしのユークリッドにとても近い精神状態だった為か、のめり込むようにして読んだ記憶があるけど、全く忘れていた。初めて読むのと同じ。だけど今は涙を流し涙ながら読んだりしない。当時の自分の気持ちを思い出しちょっと苦しくなる。ユークリッドが天使の幻影をみるところ(P51)がすごく好きだった。そしてユークリッドの素晴らしい能力、彼は傍らにいるだけで狂犬を落ち着かせることができる。2018/08/26
noiseless
0
ニック・ケイブ2008/05/18
