内容説明
世界のカオスを孕み震える肉、その剥き出しの傷。膨大な虚のかたちのまま直立不動の姿勢をとるわたしの名を大声で呼べ。危機を疾走することばが直接、頭蓋で振動しはじめる―。
目次
Digital Rainbow(s)
見知らぬ男にざくざくと鳩尾をナイフで刺され
乳の民
排血
アルミの吊り橋…、母斑
子供が笑っている
音のない部屋
火葬場、(大切なものは必ず消えますので先に消えます、…)
時間が落ちる鏡の裏を見ている
弱々しく立っている、革命的な
手ぶらの通信兵、杖ははじめからなかったけれど歩いて行く…〔ほか〕
著者等紹介
キキダダマママキキ[キキダダマママキキ]
1979年生まれ。詩集に『生まれないために』(小野梓賞)。「鐘楼」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わたなべ
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波状に文字が配置されているやつは読むリズムも波状になっておもしろい2015/05/08
桜井夕也
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「さて/虫の声が佇んでいる池の辺/見るべきものが/この地蔵頭にジャムが添えられている/爆発指定/そう、温度がないのでしたか/いやダイナマイト/被曝した声が見えている/納屋の奥でいけないことをしていたのだよ/ナポリタンが目だ、だらだらと落ちている/この視線は、川を越えても尽きることがない/ということを骨をしゃぶりながら/しみる唇、むしろ絵のように/鑑賞している、バナナが一ヶ月/を安置してくれた/墓が揺れている、住まいの辺を/写真を撮りました、このキビナゴの脳みそを/無敵/いつでも死んでやる、殺されない/絶対2014/06/14
myry
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うーんあんまり良くなかった。言語感覚もキワモノの域を出ていないと思う。残念。2011/02/07
k
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死期盲=色盲からきてるんでしょうかね。とんだユーモア詩集です。実はけっこう好き。2010/06/22
木曜の男
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バカなタイトルと帯の、『宇宙、わたしは宇宙だ』の文句に惹かれて買ってしまったが、それ以上特に笑えるフレーズもなかった。2010/01/16