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河原荒草

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  • サイズ A5判/ページ数 147p/高さ 16X19cm
  • 商品コード 9784783721017
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

目次

母に連れられて乗り物に乗る
母に連れられて荒れ地に住み着く
荒れ地に住む
棄てる
荒れ地を出て河原に帰る
河原に住む
河原で
記憶
わけ入る
道行き
歌声
九月×日
河原夏草
河原荒草
河原を出て荒れ地に帰る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Roy

8
★★★★★ 第36回高見順賞 とても好きだ。このような連作詩集という形態の話は初めて読んだ。江國香織の「神様のボート」を彷彿したが、あちらが静かな狂気の物語であるなら、こちらは生々しくそして荒々しい狂気の物語だ。荒涼とした景色が脳内に焼きつき、どうしようもない不安に襲われる。2008/12/09

キヌモ

6
読み終わると、長い長い映像を見たような気になる。生きていること死ぬこと性のこと子供のこと移民のこともうぐちゃぐちゃに蔓が絡まるように生きているんだか死んでいるんだかよくわからない世界に迷い込んだようでゆめまぼろしのようである。2021/06/09

午後

1
むせ返るような緑の気配をあたりに撒き散らす五月の草木のように、荒々しく、生々しい言葉たち。紡ぎ出される、というよりほとばしり出た、という方が似合う。草や土や獣、ヒト、とその死骸の臭いがムンとページの端々からたちこめる。呪文かもしくはお経めいたフレーズのリフレインも相俟って、読んでいてトランス感がある。すごい。2018/02/02

Quijada

1
小説的に言ってしまえばマジックリアリズム。これで済まして良い訳はないが過剰な描写が面白い。2012/04/10

くさてる

1
圧倒される現代詩。紡がれる言葉は、抽象的で比喩の正体を正確に追うことは不可能に近いはずなのに、たまらなく生々しく迫ってくるのは、使用されている語句のせいだけではない。それが構成する世界のせいだ。ばらばらになった言葉が繋がり、呪文のように世界を作り上げたかと思った瞬間に、またくだける。音読しながら読んでみたら、頭がくらくらした。2012/02/20

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