詩の構造についての覚え書―ぼくの「詩作品入門」 (増補改訂新版)

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詩の構造についての覚え書―ぼくの「詩作品入門」 (増補改訂新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784783716129
  • NDC分類 901.1
  • Cコード C0095

内容説明

「詩は表現ではない」…なぜか?「これから本気で詩を書こうとする者は、なぜそうなのか、じっくり考えてほしい」と野村喜和夫氏は解説で強調する。構造を解明することにより、曖昧にされてきた詩の書法をはじめて明示した問題提起の書。

目次

手もちの材料と道具の点検
詩は表現ではない
作品の構成の素材は単語だけではない
詩が、主として語のイマージュに依存するという考えは不適当であり、同様に、比喩(直喩・暗喩)に主な拠り所を持つという説にも、無限定には同意できない
個々の要素の持つ意味の重層性や潜在的情動力は、適切な構造の中にところを得て、はじめて発揮される
擬物語詩は、あり得べき詩作品の構造の一つのタイプである
なぜ詩の構造を云々するのか
基本的な諸問題についての雑然たるメモと、そのまとめ
作品とその要素(素材)
素材としての言葉のありよう〔ほか〕

著者等紹介

入沢康夫[イリサワヤスオ]
1931年島根県松江市生れ。東京大学文学部仏文科卒。1955年大学在学中に詩集『倖せそれとも不倖せ』を出版。以後、詩集に『季節についての試論』(1965年、H氏賞)、『わが出雲・わが鎮魂』(1968年、読売文学賞)、『死者たちの群がる風景』(1982年、高見順賞)、『漂ふ舟』(1994年、現代詩花椿賞)など多数。詩論集に『詩の構造についての覚え書』(1968年)、『詩的関係についての覚え書』(1979年)、『詩にかかわる』(2002年)などがあり、実作のみならず理論面でも戦後‐現代詩に大きな影響を与える。宮沢賢治、ネルヴァルなどの研究でも名高い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

10
愚直に明晰さを保った文章で大変勉強になった。詩の前提に立ち戻り、詩人と作中人物の関係を問い直す。2020/01/07

渡邊利道

4
著者のみならず60年代日本文学を代表する詩論。モダニズムを脱した戦後の新しい文学の波を受けながら、身近な感覚から詩的言語の性質への思考を抽象してなぜそれが必要なのかを問い続け、詩を読むことと併走する詩を書くことの具体的な方法へと漸近する。ほとんど同時代の擬物語詩の解説のようでもある。2018/12/22

六月の真昼

3
御守り。のようなもの。あるいは、それ以上の。2013/07/30

けいこう

2
詩は表現ではない、ということ、作者と発話者とは別であるということ、当たり前といえば当たり前のことに拘泥して、いったりきたりする。解説者が言う通り、これ自体詩のようなものとして、楽しむ。ところで、戦後詩とヌーヴォー・ロマンらへんの関係についての面白い本はあるのだろうか。知ってる人がいたらご教授願いたい←こういうこと書く場所じゃあないのかな?笑ちなみに解説で、この作者と発話者の関係について、絓秀実の「詩的モダニティの舞台」と三浦雅士の「私という現象」を挙げとりました。メモがわり。2017/02/07

catquittyquitty

1
おおよそ詩論と聞いて想像される曖昧模糊とした抽象的な文章からかけ離れた、分析的な明晰さを持った詩論。構造から漏れたりするところまで以ってして「構造」と呼ぶのが「詩」という感じである。 話者の問題が詩において取り上げられ、ここまで大きなウェイトを占めるのは現在不思議な気もするが、各項目ごとに特定/不特定/無が定められた5W1Hが著者・話者・中身それぞれに定められることで普遍化しているのにはなるほどと思わされるし、寧ろ「詩」と言われるものの外に入沢氏言う所の「詩」が拡大しているのかも? などとも思ったり。2018/10/31

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