目次
詩集〈コカコーラ・レッスン〉から
詩集〈二十億光年の孤独〉から
詩集〈六十二のソネット〉から
少年詩集〈誰もしらない〉から
ひらがな詩集〈みみをすます〉から
少年詩集〈どきん〉から
詩集〈日々の地図〉から
詩集〈タラマイカ偽書残闕〉全篇
評論・エッセイ(サーカス;「二十億光年の孤独」;子どもの〈詩〉;正直に言うと;言語から文章へ〈抄〉)
作品論(青年の言葉;詩の匂い)
詩人論(ラモーとぼくの物語;谷川俊太郎の朝と夜)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
7
谷川俊太郎の基本姿勢を理解してしまえばこの詩人がいかに詩人でないかという部分に目が行くようになる。心から湧き出るものはない、だから詩を突き放して、ある種のエンジニアのように言葉を扱うとして、方法的な面がぐっと魅力を増す。もちろんそれも詩人の所作と一括りにはできるのだけど、最初から詩人の位置に収まろうという気はなくて、もっと別のものに仕えてたまたま言葉を道具にしているだけで、世間から詩人とみなされている。というかわざわざ詩を求めなくても元より世界は詩だという認識の、スケールの大きな贋詩人。2014/07/02
うるの
3
小学生の頃以来かもしれない谷川俊太郎。詩を味わうって意外と大人になってからの方が難しいのかも。つい「なんでこんな詩を書いたんだろう」とか「何を思ってたんだろう」とかあれこれ推測しようとしてしまい、かえってよくわからなくなってしまいました。もっといろんな人の詩を読んでみよう。2021/07/23
眼球なめ太
0
しかし一度眼球を手に入れた僕は、もうこの世界が視覚をなくして存在していることが俄かには信じられなかった2012/07/10
玉城
0
小学校の教科書に載っていた「どきん」から「からだ」のようなロマンチックな作品まで、幅広い作風の詩が収められていた。4人の手による巻末の作品論・詩人論も読みごたえがある。ただ作品論に引用されている作品が本文中に無いのが残念。2012/05/21