感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
6
世界を感受し一体化するまでになった詩人だが、言葉は決して世界には届かない。一度言葉の限界を了解してしまえば、言葉で書かれたものはすべて、世界を描きながらも世界と隔たった虚構として受け入れざるをえず、詩人は真実をではなく嘘を表現していくことになる。そのようにして深い断念の下、言葉でもって生を詩化する。谷川俊太郎がすごいのはそれを生活の上で実践したところで、詩では食っていけない詩人の生活を詩で成り立たせようとするのがとてつもない。というか無理なんだけど、この無理を通す姿勢に、言葉を世界に届かせる意思を見る。2014/06/26
愁
4
現代詩人を代表する存在の谷川氏。流石に構成、言葉、リズム、内容と素晴らしいバランスで成り立っている。個人的にはバランスが崩れるくらいのアクの強さが欲しい所だが、それが無くても飽きさせずに読ませる数々の名詩。素晴らしい。2018/01/05
桜井晴也
3
「世間が無視するからおとなしくひっこんで、現代詩は貧困か、などと議論している。みみっちい限りである。私は現代詩は貧困だと声を大にしていいたい。詩人はもっと貧困である。経済的にはもちろんのこと、精神的にも貧困なのだ。詩を売りこもうという工夫もしないで、あきもせず詩人の社会性は何かなどと空論に花を咲かせる始末である。」2009/06/13
晩鳥
2
戯曲「部屋」がよかった。演劇としても見てみたい。2015/12/09
HTたまにYN@ぬ 積読消化中
2
なにかとずるいおっさんだ。2014/01/06