動物行動学〈1〉 (再装版)

動物行動学〈1〉 (再装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 516p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784783502364
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C1045

内容説明

動物とヒトの行動に関する論文集。鳥類における生得的行動を保証する機構、本能概念の批判的再検討など、動物行動学に関する基本論文を年代別に編纂。

目次

社会性カラス科鳥類の比較行動学研究(一九三一)
鳥類の種特異的な衝動行動の認知に関する考察(一九三二)
鳥の環境世界における仲間―社会的な行動様式の解発契機としての種仲間(一九三五)
本能概念の形成について(一九三七)
ハイイロガンの卵転がし運動の走性と本能行動(一九三八)
帰納的心理学と目的論的心理学(一九四二)

著者等紹介

ローレンツ,コンラート[ローレンツ,コンラート][Lorenz,Konrad]
1903年ウィーンに生まれる。ウィーン大学で医学・哲学・動物学を学ぶ。1940年ケーニヒスベルク大学心理学教授。1949年アルテンベルク(オーストリア科学アカデミー)に比較行動学研究所を創立する。1961~73年ゼーヴィーゼンのマックス・プランク行動生理学研究所所長。1974年オーストリア科学アカデミー行動研究所動物心理学部部長。1981年同科学アカデミーにコンラート=ローレンツ研究所を設立。動物行動学の創設に対し1973年度ノーベル賞医学生理学賞受賞。1989年没

丘直通[オカナオミチ]
1909(明治42)年東京に生まれる。東京大学理学部卒業、農林省鳥獣調査室、日本大学医学部、東京文理科大学、東京教育大学教授、専修大学教授を歴任。その間「日本動物心理学会」を創立する。理学博士

日高敏隆[ヒダカトシタカ]
1930(昭和5)年東京に生まれる。東京大学理学部動物学科卒業、理学博士。専攻は動物行動学。東京農工大学農学部教授、京都大学理学部教授、滋賀県立大学学長を経て、総合地球環境学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆとりくん

2
衝動的生得的な行動様式を理解して初めて動物の学習・知的能力の分析が可能となることにこの学問の意義がある。ローレンツはこの考えに立脚しながら動物の本能システムにはモザイク型と調整型があり、種が同じであっても各生物によってその度合いは異なることや、複雑な社会行動がいかに少ない個々の刺激応答によって成立しているかを豊富な事例を基に描き出す。行動システム論としては緻密な観察も相まって成功したと言えるが、各事象の根本的な追究は不十分である。分析方法が観察に偏り過ぎ、方法論的限界を露呈している。2013/11/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/113163
  • ご注意事項