自然界と人間の運命 (再装版)

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自然界と人間の運命 (再装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 514p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784783502326
  • NDC分類 389
  • Cコード C1010

内容説明

進化論と行動学の総合、生存への諸問題をめぐる人間理解への新たなアプローチの確立。ローレンツ行動学の決定版。

目次

世界秩序が目的を志向している、という観念(一九七六)
進化論の真実性について(一九六四)
多様性はどのように生じたか?(一九六五)
行動の進化(一九七五)
学問、イデオロギー、われわれの社会の自己理解(一九七二)
系統発生的儀式形成と文化史的儀式形成(一九六六)
人間文化の本能的基礎(一九六七)
人間行動の系統発生的基礎(一九七四)
同種他個体の殺害について(一九五五)
攻撃性―種維持的特性か、それとも病理学的現象か?(一九七七)
自然の妨げられた作用構造について(一九六六)
文明の病理学と文化の自由(一九七四)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

2
相同(homology)と相似(analogy)から本書のモノグラフを読むと、動物行動を観察する立場から機能の共通性を後者によって分類し仮説を立てる著者が、発生の同一性を測る前者では系統発生のような長いスパンを考えている点が理解できる(cf.『鏡の背面』でのゲノム的な場面)。例えば、種の保存を超えて快適さや幸福を過剰に求めるヒト科の生物が、長い時間をかけて蓄積された石油や石炭の生物燃料を大量消費し、生態系を崩す現状を保守的な伝統主義者のように批判する時、彼は系統発生を遡りつつヒト以前の伝統を語るのである。2017/10/19

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