複雑ネットワークの科学

増田 直紀/今野 紀雄【著】

産業図書（2005/02発売）

• サイズ A5判／ページ数 185p／高さ 21cm
• 商品コード 9784782851517
• NDC分類 404
• Cコード C0055

内容説明

あなたが友人にメールを送る時、脳、インターネットそして友達の輪の複雑ネットワークが動き出す。本書は複雑ネットワーク共通の数理構造を解き明かす待望の書である。

目次

第１章　複雑ネットワークとは
第２章　グラフ
第３章　古典的なグラフ
第４章　ランダム・グラフ
第５章　スモールワールド・ネットワーク
第６章　優先的選択型成長モデル
第７章　その他のスケールフリー・ネットワーク
第８章　ネットワーク上の確率モデル
第９章　ネットワーク上の結合振動子
第１０章　まとめと展望

著者等紹介

増田直紀［マスダナオキ］
１９９８年東京大学工学部計数工学科卒。２０００年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻修士号。２００２年同博士号。２００３年４月～２００４年３月まで日本学術振興会特別研究員（ＰＤ）として横浜国立大学工学部に所属ののち、２００４年４月から理化学研究所基礎特別科学研究員（脳科学総合研究センター・脳数理研究チーム所属）。２００４年７月からＥＲＡＴＯ合原複雑数理モデルプロジェクト・グループリーダーを兼職。専門分野はニューラル・ネットワークを含む計算脳科学、複雑ネットワーク、カオス暗号、カオス時系列解析、確率モデルなど

今野紀雄［コンノノリオ］
１９８２年東京大学理学部数学科卒。１９８７年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程単位取得。室蘭工業大学数理科学共通講座助教授、コーネル大学数理科学研究所客員研究員を経て、横浜国立大学大学院工学研究院助教授。博士（理学）。専門分野は、無限粒子系、量子ウォークなど
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[デコボコ]

完全グラフからバラバシのスケールフリーネットワーク、結合振動子までを概観。 参考文献が豊富で、複雑ネットワークを決して絶対視してはおらず(つまり、研究のための研究にならないための配慮がなされていて)、いろいろと読者に親切なのが嬉しい好著。

2014/02/02

[ぺ]

複雑ネットワークの概説書。各種ネットワークモデルやネットワーク上におけるダイナミクス（パーコレーション、コンタクトプロセス）の数式による解説がメイン。数式に抵抗のない人には良書。

2014/12/21

[じょいとも]

入門書だが、読み解くにはそれなりの基礎学力が必要。本気で勉強したい人向け

2011/07/03

[risuo]

専門とは関係ないゼミで課題を片付けるため参考文献として軽く読むつもりが面白くなって読みふけってしまった一冊。組み合わせとか確率が好きな人におすすめ。これを参考にしてプログラムまで組んでしまった。

2010/06/30

[lacucaracha]

卒論で読んだ。数学的な議論がしっかりまとまっているが、僕にはよく分からなかったｗ　概略もわかりやすいので文系学生にもおすすめ。