プランと状況的行為―人間‐機械コミュニケーションの可能性

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プランと状況的行為―人間‐機械コミュニケーションの可能性

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  • サイズ A5判/ページ数 218p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784782801260
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C3011

内容説明

本書は人間の行為とコミュニケーションに関して今日の人工知能研究において想定されている支配的な前提への痛烈な批判の書である。著者は、人と機械のインタラクション(相互作用)に関して、人工知能研究が想定している「プラン(計画)」のモデルは、人間の社会的行為が「状況に埋め込まれている」という特性を考慮していないため、必ずどこかで破綻する運命にあるという。そのことを、本書では、人工知能の機能を取り入れた「かしこい」コピー機が、初歩のユーザーとの「コミュニケーション」に失敗し破綻を来すプロセスを詳細な「会話分析」を通して明らかにする。本書はハイテク社会における人間と機械とのコミュニケーションについて、日常的会話に関するエスノメソドロジー研究をベースにして徹底的に分析し、その可能性と限界を明らかにしている。

目次

インタラクティブな人工物
プラン
状況的行為
コミュニケーションのリソース
事例と方法
人間と機械のコミュニケーション
結論
人間/機械の再考

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

26-ring-binder

1
ラトゥールの「社会的なものを組み直す」117頁で引用された書籍だったので読んだ。人の行為について、今どきの認知心理学者の全能感が滲み出た説明をされるよりも、シチュエーションによって行為されるという説明の方が納得できる。この本の研究をUXのような限定的で実務的な分野に限っての応用と思って欲しくない。ただ、この本はなんといっても難し過ぎる。思うに変に実務的に見える図や例示のせいで、要旨が見えない説明文の割合が多いのかもしれない。2022/06/14

KOF-JEE

0
コミュニケーションやインタラクションなど、人間の行為はすべて「状況に埋め込まれている」ということであり、これらの行為を解釈するにあたってはその状況が決定的に重要であるということ、またその状況は時々刻々と変化しており、人間の行動はその都度変化するものであり、計画(プラン)が人間の行動を決定しているのではないということ。少々難しい内容ではありましたが大変勉強になりました。2015/03/02

そうとめ

0
10年くらい前に、原書を読もうとして挫折して、そのままにしていた本です。 訳者の佐伯先生をして、難解な英語と書くほどの本だったとは・・・改めて納得。 状況的行為(situated action)という用語を定義した本。 すべての行為のコースは、本質的なあり方で、物質的・社会的な環境 (circumstances)に依存したもの。どのように人々が知的な行為を達成するため に自分の周辺環境を用いるか追求している。 以下、抜粋■ 第7章の「人間と機械のコミュニケーション」では、ユーザーとコピー機とのイ ンタ2012/05/16

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