内容説明
この素晴らしい著述―認知科学についての初の完ぺきな歴史―の中で、著名な認知心理学者であり著述家でもあるガードナーは、心についての長年にわたる探求の歴史に新しいきわめて重大な科学的できごとを記した。認知科学は、身もおどるほど興奮させる学際的努力によって、西洋的思考から生れた古典的問題、すなわち知識の性質やその表象を精巧な概念装置を使って解こうとしている。
目次
第1部 認知革命(『メノン』篇がもたらしたこと;認知科学の基礎を築く;認知科学―最初の数十年間)
第2部 認知諸科学―その歴史(理性・経験・哲学の地位;心理学―方法を実質と結婚させる;人工知能「エキスパート・ツール」;言語学―自立への模索;人類学―個別的事例を越えて;神経科学―還元主義との戯れ)
第3部 認知科学の統合へ向けて―現状と見通し(外界の知覚;心像は想像が生みだした空想物か;カテゴリー化された世界;人間は合理的か)
結論―計算パラドックスと認知的挑戦