目次
1章 石城の一週間
2章 石城たちが暮らした城下町
3章 自宅の風景
4章 友人宅の風景
5章 中下級武士の住まい
6章 寺の風景
7章 料亭の風景
8章 世相と時代
9章 ふたたび自宅の風景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
り こ む ん
25
幕末と言えども、地方だからか?のんびりのどかな日常。やたらと、出かける(笑)一応、大事件の感想があるのが面白い。2016/06/12
tama
12
図書館本 なにで見つけたか忘れた。絵日記書いた武士は上司に睨まれ減俸、(現代換算)年俸130万。33歳独身。妹の嫁ぎ先(若夫婦二人暮らし)に転がり込んで同居。妹の旦那はいわば同僚。そんな状態にもかかわらず、家に友人呼んでよく飲むし宴会するし。頻繁に友人宅(夫婦の家!)で飲んで連泊!売ってる食材は野菜・魚問わず「安くない」のでおそらく支出超過の日々。なのに気にしない。幕末「こまったちゃん」絵日記だな。義弟や妹、こまったちゃんに遊びに来られる同僚の奥方たちの日記があったら、そっちこそ是非読んでみたい。2014/10/12
阪口まな
10
激動の時代に、このおおらかさは地方だからなのか、それとも下級武士尾崎石城の人柄だろうか。後者のように思われる。タイトルから興味を惹かれたが、期待以上の一冊だった。私は石城さんを好きになった。2018/03/06
こまったまこ
8
江戸幕末期に忍城城下に住んでいた下級武士の絵日記です。絵日記だけに絵がたくさんあるのですが、どれもこれも友達と飲み会をしている絵図なのが笑えます。毎日毎日友達が遊びに来たり、遊びに行ったり、しかも日に何度も友達が遊びに来てその度に飲み会。江戸時代のアル中率はさぞ高かったのでは。下級武士なので仕事が月に数日しかなく、ほとんどお寺や友達の家に行ったりまた絵を描いたりしていたようです。他の藩の階級別の平面図もあり、暮らしぶりを想像するのが楽しいです。2010/10/05
こはる
7
大蔵寺での和尚と酒呑み、土屋宅は下級武士達の溜まり場、絵を描いたり、占い師たり、中級武士とも交流が続く、家での福引 利他の情、身寄りのない和尚がいたら助ける。 家族で行事を祝う、困窮していても、飲みに行くし、本も買う。龍源寺の花祭り、寺の仕事を手伝う。 間取りの話は馴染みのない分野だったので面白く読めた。でも、西洋批判が激しいような気もした 2019/05/16