内容説明
本書は、はじめて学ぶ人のために、生理心理学のエッセンスをコンパクトにまとめた教科書です。細胞・分子といったミクロなレベルから、精神疾患と脳との関係に至るまで、主要分野を幅広くカバーしました。基本事項のみならず、最新の知見も盛り込み、発展していく生理心理学の世界の雰囲気も伝えます。
目次
生理心理学への招待
脳の構造
脳の信号
脳と知覚
脳と記憶
学習
情動
動機づけ
心の病気と脳
側性化:大脳半球の機能的非対称性
睡眠
意識
臨床心理学と脳科学
著者等紹介
岡田隆[オカダタカシ]
1986年東京大学文学部心理学科卒業。1995年東京大学大学院博士課程修了。東京大学助手、ドイツ・オルデンブルク大学研究員、科学技術振興事業団研究員、東京医科歯科大学助手を経て、専修大学文学部助教授。博士(心理学)
廣中直行[ヒロナカナオユキ]
1979年東京大学文学部心理学科卒業。1981年東京大学大学院単位取得退学。実験動物中央研究所、理化学研究所、脳科学総合研究センター研究員、専修大学文学部教授を経て、科学技術振興機構研究員、専修大学兼任講師。博士(医学)
宮森孝史[ミヤモリタカシ]
1975年専修大学文学部人文学科卒業。1987年青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学。七沢リハビリテーション病院脳血管センター臨床心理士、専修大学経済学部教授を経て、東海大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hanan
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大学受験の直前まとめのような参考書のテイストでウケた。左に本文右に図や資料、コラムの見開き。 全体として最低限にサックリまとめてある。 言葉が少ないので初学者にはわかりにくいかも。むしろ一度学部で学んだ学生がもう一度頭の中でカテゴライズするのに良い。各章の後ろにおススメの参考図書が掲載されてるのがすっごくいい。そんな意味でガイドブック的。専門用語はあるが、小難しい言い回しはないので、サクサク読める。学生への思いやりを感じる。 詳細はmixiレビューに書いた。2014/03/28
oko1977
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専門の教科書になる本だけあって日常では聞かない難しい単語がたくさんでてくる。ただ、1トピックが1~2ページでまとめられているので、読むのにそれほどしんどさはない。第1章を読むだけでも、脳の伝達の基礎構造がわかる。栄養と刺激と睡眠がどのように脳に影響を与えそうかイメージできる気になる。自分の感情も物理的論理に置き換えれば、コントロールしやすくなるのでは?2012/11/13