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内容説明
「意識」という言葉で表されるものとは一体何なのでしょうか?誰もがその存在を確信しながらなかなか科学の対象となり得なかった意識。本書は長年、臨床と基礎研究の両面から意識の謎を追究してきた著者がその成果をまとめた意欲作です。意識の正常な現象と異常な現象について、脳の働きから解説した現段階における鳥瞰図となっています。
目次
第1部 正常な意識のメカニズム(脳波の意味するもの;2つの睡眠の発見;眠りの効用;脳波同期化の話;夢見る脳の仕組み ほか)
第2部 異常な意識のメカニズム(意識水準の低下:意識混濁の系列;譫妄と幻覚;病因としてのストレス;軽い過覚醒:不安障害とその周辺;意識の狭窄と解離 ほか)
第3部 21世紀への展望(分類学から意識の脳科学へ:21世紀精神医学のストラテジー)
著者等紹介
山本健一[ヤマモトケンイチ]
1943年大阪に生まれ、山口県に育つ。1967年東京大学医学部医学科卒業。卒業後大学附属病院や民間病院で精神科の臨床に従事。1971年東京大学医学部脳研究施設神経生理学部門研究生となる。1972年東京都神経科学総合研究所神経生理学部門非常勤研究員となる。1978年東京都精神医学総合研究所神経生理学部門の研究員となり、また都立松沢病院の精神科医師を兼務する。(1987年より88年にかけてハーバード医科大学精神科客員研究員。)1997年東京都精神医学総合研究所副所長となり現在に至る。主要著書に『脳とこころ―内なる宇宙の不思議』(講談社)『心のブラックホール-うつとアディクションの病理』(共著)(講談社)“The Biology Of Schizophrenia”(編著)(Elsevier)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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