出版社内容情報
タダで観られるけど、タダならぬアート=パブリックアートの世界!
前にあるブロンズ彫刻や、広場におかれた立体オブジェ……ふだんなにげなく目にしている街角のアレって、どうしてそこにあるの? この本は、日常風景に埋めておくにしてはもったいない街角アート=パブリックアートの歴史と魅力を紹介するガイドだ。パブリックアートを知ると、街を歩くことがもっと楽しくなる。さあ、パブリックアートをめぐる旅にでかけよう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
18
★★★ 街に置かれている像や壁画などのアートや、その歴史などを紹介。東京都心のものが多いのと、写真が小さく少ないので満足感が低かった。表紙にも載っている、十和田市の花模様の馬<フラワー・ホース>チェ・ジョンファ作が、デルフトの牛みたいで素敵。2023/11/29
Olly
8
公共空間に設置されている芸術作品は、置いた場所が何か良くなるのではないかという思いが具体化したものである。誰もが六本木ヒルズの巨大な蜘蛛のモニュメントに驚いたころがあると思うが、そのタイトルや作者の想いが解説されると、あれが何なのかやっと腑に落ちる。芸術・美術作品においては、解説が重要であると再認識した。過去アメリカ等で建築物の一定割合の予算を芸術作品の設置に充てると政策があり、日本も踏襲していたため国内いは作品も豊富である。新宿の目、渋谷のハチ公等、ランドマークとなる作品もある。2024/04/06
月猫夕霧/いのうえそう
8
twitterでフォローしている人の本だからと購入。twitterでの発言の多い方らしく子供からtwitterを取り上げる母の像をちゃんと取り上げてますね。それはともかくパブリックアートといえば裸婦像ですが、なんで60年代ごろの人は裸婦像を設置するのを良かれと思ったんでしょうかね……。最近は再開発に伴って設置されるケースが増えているようで、今後も渋谷や新宿にパブリックアートは増えていくのでしょうね。2023/06/27
ありんこ
2
六本木ヒルズ、みなとみらいなど、見たことのあるものが数多くありました。有名なアーティストの作品もあるので、今度は足を止めてみてみようと思いました。空間を良くするために作られているということを念頭に置いて、もう少し注目していきたいです。2024/05/19
たろーたん
2
パブリックアートの誕生は、1929年の世界恐慌の時、アメリカ大統領ルーズベルトが行った公共政策「ニューディール政策」にまで遡る。対して、日本は神社の狛犬や地蔵などの信仰に結び付いたものを制作することが多かった。しかし、明治期に独自の銅像文化・顕彰文化が発達していく。だが、それもWW2で銅が足りなくなると、禁止令を出すほどに多かった銅像は回収され、素材として使われてしまう。そして、戦後、忠犬ハチ公像やモヤイ像が出てくる流れとなったのだ。(続)2023/06/26