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ユングのサウンドトラック―菊地成孔の映画と映画音楽の本

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784781602882
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報



菊地成孔[キクチナルヨシ]
著・文・その他

内容説明

女優と衣装と音楽と夢の、美しい記憶。タブーに抵触するため、これまでどこにも発表できなかった松本人志『大日本人』論。ジャン=リュック・ゴダールの作品を、「音楽」と「恋」から読み解く超絶の集中講義。古典から最新作に至るまで、ハリウッド映画を貫くフェティッシュな魅力。そして脳内で撮影中の「妄想の監督作品」―映画をめぐる、壮大な愛のメモワール。

目次

1 映画は何故、音楽を必要としなくなったか?―ジャン=リュック・ゴダールを中心にした、映像と音を巡る小論考(Our Music of Godard;J/L/G1 67年までのゴダールを、音楽と共に考える。―アテネフランセにおける講義;ドキュメンタリーとフィクションのはざまで鳴る「音」―対談・蓮實重彦 ほか)
2 “脳内映画”と“映画”―いくつかの作品論と作家論、そして楽しい計画(記憶喪失学;最もわかりやすく、最も面白くなってしまった“実験”―北野武『TAKESHIS’』;「日本が世界に誇る唯一の文化」という名の個人。という、信じがたい現象が定着するまで我々はどうしていたのか?―宮崎駿『ハウルの動く城』 ほか)
3 甘い悪夢の日々―2006~2009(『2046』のサントラ;お盆は映画三昧;『ゲルマニウムの夜』と音の不感症 ほか)

著者等紹介

菊地成孔[キクチナルヨシ]
1963年6月14日、千葉県銚子市生まれ。音楽家、音楽講師、文筆家。84年にプロデビュー。その後、デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデン、SPANK HAPPYなどのグループを主宰、現在は菊地成孔ダブ・セクステット、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールで活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

16
JAZZトランペッターの菊池成孔の好きな映画と映画音楽に書いたものを纏めた本。ゴダール好きなんですね。眠くなる映画の代名詞的存在ですよね。久石譲はクインシー・ジョーンズから取ったとは!知らなかった。2015/08/16

マウリツィウス

15
【ユング=深層心理学映画試論】ゴダールの記号図説はこの論理判断から除外されているもロシア映画の普遍思想臨在が意味した文法が継承されることに追求余念がない菊地成孔による映画論は文化史としての終末観を説き始めた作品群を平等集成評価、映画/サブカル映画/コミック原作の実質を否定している言及記録で映画とはアンゲロプロス以外に残るギリシャ幾何学の予期創出した機関文明装置だと説いている。ここで言うべき論題は映画を普遍芸術視した菊地氏の明晰観点でゴダールによる映画総合芸術化は音楽の統一属性を明示し、芸術典型図式を著す。2013/05/27

梅しそ

6
菊池成孔がこれほどまでに映画愛のふかい人だとは知らなかった。とても面白かった。2015/08/27

酩酊石打刑

5
この著者の独特の語り口が楽しめれば、それでいいのだろう。ペダンティックだったり、嘲笑的だったり、鼻につきだすとちょっと辛いかもしれない。はじめて読んだのは『東京大学のアルバート・アイラー』だった。なんとも強烈な個性に驚愕させられたのが懐かしい。何となく、蓮實との対談は波長が合っていないように感じた。お互いはぐらかし派なのだが、菊地の奔放さに蓮實が翻弄されたようような。割と気楽に読むことができた。2014/11/13

garth

5
「映画といえば、『映画秘宝』という雑誌を熱心に読むばかりで(特に、まだ判型が小さかった頃は、毎号ボロボロになるまで読みました)」やられた(笑)。ゴダールの音楽に関するトラウマ論など興味深く読む。実感はできないのだが、自分の中からは決して出てこないタイプの論考なので、折にふれて読み返さざるを得ない。2010/01/19

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