内容説明
東日本大震災、原発事故で避難した山田さん一家。中学生の智広は地震列島の日本になぜ原発が50基以上もあるのかと疑問を抱き、原発事故の解明を仲間と始める。「原発事故は想定外!」と責任回避をした電力会社がとった驚きの事実とは!
目次
第1部 予期しない一週間(いつもの朝;家族に襲いかかった地震と津波;安否の分からない母;母を探して―原発の爆発か;原発の二基目が爆発したらしい;お母さん、五日ぶりに帰る)
第2部 原子雲(プルーム)からの避難(牛たちとの別れと避難;新聞が読めて、テレビを見られる普通の生活;茨城であった核の臨界事故;核分裂―地球の生物的安定を壊す;牛たちと逃げ遅れた人たちは?;牛の糞と消えない原子の火)
第3部 野を駆ける牛と人間たち(戻れない故郷;避難したあとのそれぞれの生活;高校の理科クラブ新しい活動;地震から津波までの五十分間;めぐり逢い;ベコたちに謝れるように)
著者等紹介
酒井りょう[サカイリョウ]
1940年生まれ。1977年神戸大学経済学研究科博士課程修了。1979年名古屋学院経済学部就職。1990年学位取得。退職まで、学部長、理事と学内行政に携わる。2009年退職、同大学名誉教授。現在、児童文学サークル「ごんたくれ」、「風のクレヨン」所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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