愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779400339
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

◎公式ブログ 「愛をめぐる奇妙な告白のためのブログ」 http://blog.kotone.org/

■ 著者紹介
1976年 北海道函館市生まれ。東京大学法学部第Ⅰ類卒。ライター兼翻訳業を経て、処女長編『愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ』で、第17回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞辞退。現在、北海道後志管内倶知安町在住。

■ 著者からのコメント
組み立てては壊れる。何年も自分の中で引っかかっていた物語が、偶然、宝塚の轟悠さんのポートレートを見た時、完成しました。信仰を背景にしたフーガ形式をプロットに用いたのは、もう会えない生涯の親友への贖罪だったのかもしれません。誰も書いたことのないほど、深い愛を。そして、終わりのない物語を。私の喪失感が祈りのポリフォニー小説を作りました。世界中の人々が力を貸してくれた小説です。ありがとう。感謝しています。

■ 担当編集者からのコメント
この個性的な小説の繊細さとスケール感を表現してくれる装幀家として、中島英樹氏に全てを委ねた。出来上がってきた仕様は日本初の物で、以後、三週間、私は不眠不休で実験を重ねることとなった。両面印刷の透過紙で表紙をくるみ、カバーも作る。四つの図像が一つの図版を結ぶという仕掛けだ。フーガがポリフォニーであることの視覚化。特殊紙のため、表紙は手作業で作られている。写真には映らない美を、お手にとって御覧ください。

内容説明

自殺した元恋人の部屋で、「私」は地図の描かれたメモを見つける。地図を頼りに辿り着いたのは、スラム街にある一軒のアパート。住人たちが職業としているのは、個室で客の「告白を聞く」という商売だった。聞き屋となった私は、住人のひとり「イップ」との恋に落ちる。しかし甘い生活は長く続かない。街には葬列、追いかけてくる過去、恋人の秘密。数々の謎はある夜に起きた爆弾テロに収束し、物語はクライマックスを迎える―。文学界にセンセーションを巻き起こす、誰も書き切れなかった最後の純愛小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ららら

1
何度読んでも言葉のエネルギー、スピード、質量、軽やかさに圧倒される2020/05/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1683863
  • ご注意事項