- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
出版社内容情報
東日本大震災・原発事故後、葛藤を抱えながらも
継続的に向き合いつづけた気鋭の写真家が、
美しい写真と臨場感あふれる文で綴る10年の記録。
宮城(石巻、南三陸)、福島(第一原発、飯舘、楢葉、富岡、南相馬)。
そして東京・大阪の私たち。
カレンダーの中の2011年という年が終わろうとしている時、
僕はこの特別な年がリセットされてしまうことに違和感を感じた。
やってくるのは2012年1月ではなく、2011年13月なのだと
考えようと思った。以来、14月、15月と時は流れ、今東北は
2011年123月を迎えようとしている。
この中途半端で不自然なカウントを、僕は止めることができるのだろうか。
(本文より)。
東京都写真美術館「日本の新進作家」選出他受賞歴多数!
2021年3月プレイスエム(森山大道ら写真家によって運営されている
新宿のフォト・ギャラリー)にて個展決定!
目次
まえがき―2011年123月
1 瓦礫の中の闘い
2 境界線―福島
3 瓦礫の中の闘い、その後。
4 僕たちは震災前を生きている
終章 2011年123月
あとがきにかえて
著者等紹介
菱田雄介[ヒシダユウスケ]
写真家/映像ディレクター。読売テレビ報道局プロデューサー。1972年東京生まれ。歴史とその傍らにある生活をテーマに撮影。東京都写真美術館「日本の新進作家」選出(2020年)。受賞:第30回写真の会賞(2017年)、キヤノン写真新世紀佳作(2010、2008年)、ニコン三木淳奨励賞(2006年)。主著:『border | korea』(LibroArte、2017年、第30回写真の会賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。