隔離の記憶―ハンセン病といのちと希望と

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779121371
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0036

内容説明

社会とのつながりを絶たれてきたハンセン病、隔離の施設。想像を絶する絶望の淵を生き抜いた人々―「人生に絶望はないよ」なぜ、こんなにも明るく、前を向けたのか?朝日新聞の好評連載「ニッポン人脈記―隔離の記憶」の単行本化。

目次

国賠裁判、負けたら死にます
愛を語る闘士
人生に絶望はないよ
敵意と、優しさと
「いのちの授業」が残したもの
津軽の春、てっちゃんの詩
親の死さえ願った子どもたち
告白した自信になった
トップランナーたち
いざ、中国へ
ご近所さんに伝えたい
いのちと愛の詩人について

著者等紹介

高木智子[タカキトモコ]
朝日新聞編集委員。1972年、福岡市生まれ。96年、読売新聞西部本社に入社、鹿児島支局。2000年、朝日新聞社に入社。前橋・高崎支局時代に国立療養所「栗生楽泉園」に通い、ハンセン病にかかわる取材を本格化。大津総局、大阪本社生活文化グループなどを経て、08年9月、大阪社会部。人権、戦争の記憶の語り継ぎ、元受刑者らの再犯防止などにも取り組む。14年4月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

8
生きながらえることが出来た人は逝ってしまった人のためにも声をあげることがミッションなのだ。そして生きられていることが当たり前だと思っている人は、その声に耳を傾けることが義務なのだ。 追記:ブログに書きますた http://d.hatena.ne.jp/connectronkobe+nayami/20150921/14427822192015/08/29

sasha

4
辛酸を舐めると言う言葉では足りないくらいに過酷な環境で生きることを強いられたハンセン病患者。戦後、治療薬が輸入されて長きに渡り偏見と差別に晒されて来た。そんな絶望のどん底にあってさえ、わずかの光を見出して生きる糧にして来た人々の記録だ。広島や長崎での被爆体験や戦争体験の記憶の風化はさかんに言われる。だが、ハンセン病患者への残酷な医療行政と社会の差別意識があったことは遠い過去のことではない。私たちは自分たちの国が、犯した過ちを知らなければいけない。しなやかな強さを持ち、生きることに希望を見出した人がいるんだ2016/01/04

きょ

3
映画「あん」と新聞の書評を見て借りた。救らい という名のもとで、強制的に収容された人たちの艱難辛苦は、何となくは知っていたが、近くにありながら直接は知らないでいる。苦しみを超えての言葉は重すぎ、輝いている。私には人の生き方としての手本に思える。この心境に達するには、哀しみや憎しみ怒り無力感絶望は、想像を絶する。差別、偏見を語るなど私にはできないが、日常に潜むそれらのこと、人間の持つ心が、向き合い方で、あらゆる生きかたに繋がることを考えさせられる。たくさん考えたい読書にはお勧めだ2015/10/16

補充兵

2
とても読みやすかった。心打たれる内容でした。2015/10/14

ミネチュ

1
朝日新聞の記者が書いた本。朝日新聞の「ニッポン人脈記~隔離の記憶」がベースになっているそう。 隔離・・・ハンセン病患者および元ハンセン病患者(つまり治った人人)の隔離です。 出張で東京に行く新幹線の行き帰りに読んだんですが、涙が止まらない・・・ 素晴らしい本です。チョーお勧め。 そして、吉永小百合って本当に偉大な人だ!! この人は容姿だけでなく心も美しい人ですね~ 2016/06/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9718083
  • ご注意事項

最近チェックした商品