出版社内容情報
世の中VS俺、連戦連敗。
1992年度小学館漫画賞受賞、今こそ読まれるべき"バブル期の日本で最も嫌われたマンガ"がここに復刻! どこに行っても犬に吠えられる熱血営業マン・宮本浩、七転八倒の記録――。
●オビ推薦コメント=古川日出男(作家)
「おれは誰に感情移入すればいいんだ? おれは宮本に感情移入すればいいのか? だけど青いだろ。痛いだろ。困っちゃうんだよな。そして読み進めてるとさ、自然にそれを、したよ。感情移入したよ。最後は......感動したよ。」
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カレー好き
18
ドラマが良すぎて全4巻を購入。如何にドラマが原作に忠実に創られていたかがわかる。何者にもなれない新人・宮本浩の仕事へのド直球な想い。これは間違いなく名作。☆5つ2018/07/15
きゃんたか
14
新人営業マン宮本浩。モデルは多分エレファントカシマシの宮本浩次。海岸ずる休みデートで意中の女性から受けた失恋の告白に、悔しさ余ってパンツ一丁真冬の波に打たれたり。女性が復縁したと知るや、女の務める会社まで出向いて本人を前に男泣きしたり。男汁濃厚(というかただの迷惑)なラブロマンスも楽しいが、真骨頂はライバル会社とのどす黒い心理対決。賄賂、密会、根回し、横取り当たり前の営業の常識に、非常識すれすれの正論と正直者の馬鹿力、ほんの少し?の私怨を武器に立ち向かう。バブル時代に最も嫌われた作品との評にも納得の内容。2016/10/17
nadaha
5
過去から読みたいと思ってたから購入したけど面白い。前半の女に惚れたり振られたら色々やってるくだりはウダウダしててイライラしたけど、後半の仕事取りに行く話はほんと面白い。課長がほんといい味出してるし、下っ端がやりたい事に怒られるの覚悟で背中を押してあげられるのはこの時代ならではだと思う。卸店を無数に経由する中で見積もりが意味を持たなくなって来るのとか、くぐりあいになってくるのもビジネスっぽくて面白い。昭和の精神論営業は内向的な人にはつらかっただろうなぁ。何年かしたら大人になってしまうものだし。2018/09/30
HARD SEVEN
5
再読。新井英樹という作家を、終世追い続ける作家と決めた作品。大した感想なんて出ないんだ。時がきたら読む。今、たぶん再び読む時が来たから読んだ。前に読んだ時と違うところと同じところを確認する。そんで毎回とんでもない気分になる。そういう作品。読めとすすめることはないけど、伊坂さんは信じないって書いてるけど、私は読んで感じない人とは関わりたくないし、関わっても興味もてないでしょ、そんな人っておもう。2014/09/18
rakukko
3
女の話でスタートしたのに10話目以降の女っ気無さと暑苦しさたるやもう…最高だ。サラリーマン漫画の体裁だけど、全人間にオススメしたい。格好悪く悩んだり不器用だけど1つ筋の通ってる宮本が悪戦苦闘試行錯誤五里霧中の中で少しずつ成長していく様が美しく目が離せない。この先どう転がっていくのか、とても楽しみ。2013/02/13