出版社内容情報
美しい月の驚異の素顔に迫る
月は地球に最も近い天体であり、夜空でいちばん明るい天体です。古今東西、人々は月に魅せられ、生活のリズムを求めてきました。日本には「花鳥風月」という言葉があるように人々は月を愛で、季節の節目において月を祝福してきました。一方で、月の潮汐力によって潮の満ち干が生まれ、地球上に豊かな生命を育む大きな要因となり、生き物の生理的サイクルも大きな影響を受けています。それほど私たちに関係の深い月ですが、その素顔はあまり知られていません。本書は、地上からの美しい月の姿に加え、NASAの月探査機ルナー・リコネサンス・オービターが撮影した月面の驚異の姿・月の素顔に迫るものです。月面の詳細な地図はもちろん、月齢ごとの月の姿、太陽と地球との関係で起きる日食と月食、1年にほぼ1回見られるスーパームーン、いつもは同じ面を向けている月が少しだけ裏側を見せる秤動など紹介しています。また、月の誕生から現在までの歴史、月と地球の関係、月探査の歴史と、月の科学的な話題が満載です。まさに「月の本」の決定版といえます。近年、日本をはじめとした各国が月探査を予定するなど再び月が話題になっており、タイムリーな1冊です。
沼澤茂美[ヌマザワシゲミ]
著・文・その他
脇屋奈々代[ワキヤナナヨ]
著・文・その他
内容説明
月は美しくも荒々しい!!私たちが四季折々に愛でる美しい月。その驚くべき素顔に迫る!
目次
第1章 月の光(アンセル・アダムスの月;月を愛でる ほか)
第2章 月を観る(月の形)
第3章 月世界(月の表と裏;ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)が捉えた月 ほか)
第4章 月を知る(移り変わる月の姿;月面探査とアポロ計画 ほか)
著者等紹介
沼澤茂美[ヌマザワシゲミ]
新潟県神林村で過ごし、上京して建築設計を学び、建築設計会社を経て、プラネタリウム館で番組制作を行う。1984年、日本プラネタリウムラボラトリー(JPL)を設立する。天文イラスト・天体写真の仕事を中心に、執筆、NHKの天文科学番組の制作や海外取材、ハリウッド映画のイメージポスターを手がけるなど、広範囲に活躍している
脇屋奈々代[ワキヤナナヨ]
新潟県長岡市に生まれ、大学で天文学を学び、のちにプラネタリウムの職に就き、解説や番組制作に携わりながら、太陽黒点の観測を行ってきた。1985年、JPLに参入して、プラネタリウム番組シナリオ、書籍の執筆、翻訳などの仕事を中心に、NHK科学宇宙番組の監修などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。