目次
なぜ紙幣は運ばれるか
マニ車への乗り組み 日銀関係者からの聞き書き
運用、配置の特徴
難航する専用荷物車の構想
マニ34の新製
寝台を座席に 第1次改造(1954年)
電気暖房の取り付け(1959年)
荷物室の安全強化 第2次改造(1961年)
冷房化と自車電源装備 第3次改造(1965年)
形式変更でマニ30に タブーの始まり(1970年)
ブレーキ方式の変更 20系との併結(1976年)
2次車への置き換え 30年ぶりの刷新(1978年)
JR貨物への移管 コンテナ列車での運行(1987年)
現金輸送の廃止(2003年度)
小樽での保存 思惑のからまる転籍
保守と検修・改造 日銀と国鉄の契約
著者等紹介
和田洋[ワダヒロシ]
鉄道友の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
1
「存在そのものが秘密」「近づいただけで職質」との噂が絶えなかった日銀所有の現金輸送用荷物車マニ34形とマニ30形。その割には、本書には豊富な写真が掲載されている。現金輸送専用のマニ34形が登場した背景と運行形態、車内の構造、マニ30形への形式変更とマニ30形2次車への更新、JR貨物への継承と鉄道での現金輸送の終焉、話題に尽きることがない。しかも、RM LIBRARYとしては珍しく久しぶりに1巻でまとめられて完結しているのもいい。実際に警備が厳重に強化されていたのはあくまで現金輸送中のことであったそうだ。2016/11/21