内容説明
きみはぼくとともだちになりたいんだよね、でも、むりなんだ。だって、ぼくにはもう、とびっきりのともだちがいるから。うみべで出会った子犬に、思い出を話すうち、とざされていた少年の心は…。
著者等紹介
ヘスト,エイミー[ヘスト,エイミー] [Hest,Amy]
1950年生まれ。児童文学作家。クリストファー賞を3度受賞したほか、In the Rain with Baby Duck(未訳)でボストン・グローブ・ホーンブック賞を受賞。ニューヨークに住む
ベイツ,エイミー[ベイツ,エイミー] [Bates,Amy]
アメリカ・ユタ州のブリガム・ヤング大学でイラストを学ぶ。ペンシルバニア州に家族と一緒に住む
落合恵子[オチアイケイコ]
1945年生まれ。作家。子どもの本の専門店クレヨンハウス(東京、大阪)主宰。月刊「クーヨン」発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
86
落合恵子訳です。大好きだった友達の犬オスカーが死んで淋しかった少年。浜辺で少年について来る仔犬。嵐の日に少年は仔犬を家に連れて帰ります。この仔犬は少年にどんな素敵な名前をつけてもらったんだろう… ほんわか優しい気持ちになる絵本でした。2016/11/17
Natsuki
54
ある日浜辺で出会ったぼくときみ。「ぼくたちは ともだちには なれないんだ・・・ぼくにはもう とびっきりの ともだちが いるんだから」そう寂しげに話すぼく。そう言いながら少しずつ少しずつ前向きに変化していくぼく。人間以外の動物と共に暮らし、その命を見送ったことのある人の心に、より響く気がする。2017/04/30
どあら
34
図書館で借りて読了。犬ってカワイイけど、お別れの時が辛いから…😣2021/03/28
ヒラP@ehon.gohon
29
死んでしまった大のともだちのオスカーが心の中にいるから、小さな子犬との出会いを素直に許せない少年の、繊細な気持ちの変化がじんわりと染み込んできました。 死んでしまったオスカーは、もう帰って来ないのです。 でも、無理に忘れなくって良いのです。 まずは、新しいともだちをオスカーに紹介するところから始めましょう。2018/11/06
わむう
28
とびっきりの友達だった愛犬のオスカーを亡くしてしまった少年が海辺で1匹の仔犬と出会う。僕の心には君が入り込む隙間はないよと最初は突き放しますが嵐が来て放っておけなくなり「嵐の間だけ」と家に連れ帰る。仔犬をオスカーの代わりではなくオスカーと君と僕と一緒に暮らしていこうと優しく囁く少年の心の変化までを少ない文書でうまく描かれています。読了後、表紙と裏表紙を改めて見ると少年と仔犬が出会うシーンになっていてジーンときてしまいます。2017/12/28