内容説明
チャッピィは、三人の家族といっしょに暮らしていました。ところがいつのころからか、みんなはしごとや学校で忙しくなり、だれもかまってくれなくなりました。「もうみんなぼくがきらいなのかな、いなくてもいいのかな。」自分の居場所をもとめてさまようチャッピィ。幸せにくらせる家は、見つかるでしょうか…。
著者等紹介
今井彩乃[イマイアヤノ]
1980年ロンドンに生まれる。イギリス、アメリカ、日本で育つ。武蔵野美術大学出身。2003年、2004年、2005年、2006年、2009年にボローニャ国際絵本原画展に入選。千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
91
仕事や学校で忙しくなった家族に構ってもらえなくなった犬のチャッピィ。犬小屋を抱えて出ていってしまいます。この犬小屋が「絶対住めないだろう」という鳥の巣箱並の大きさなのです。賑やかで楽しそうな森、住みやすそうな街……独りで暮らすのは楽じゃない。どこかふわふわした雰囲気のある絵がすばらしい。2010年8月初版。2015/08/30
おくちゃん🍓柳緑花紅
62
いまいあやのさんの絵が目的で手にした絵本。不覚にも、涙がこぼれた。2015/09/26
Natsuki
47
自分の居場所。これは誰しも一度は考え悩むことの1つかもしれません。犬のチャッピィは家をかかえ、今よりももっとずっと幸せに暮らせる場所を求めて、あちこち歩き回ります。共に旅する小鳥に見守られながらチャッピィが導き出した答えはいかに?チャッピィの赤いほっぺたが可愛い♪2014/10/11
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
41
チャッピィは3人の家族と一緒に暮らしていましたが、いつの頃からか誰もチャッピィにはかまってくれなくなりました。そこでチャッピィは自分の居場所を求めて家を出ますが・・。例え動物であっても誰からも必要とされないのは悲しいもの。必要としてくれる人を求めて旅に出るチャッピィ。最後はハッピーエンドで安心しました。どこまでもチャッピィについて行く小鳥の存在に救われました。★★★★2012/01/06
Rosemary*
40
時が経つとともに、構ってもらえなくなったチャッピィが、淋しさをうめるために居場所を求めて旅に出ます。チャッピィの表情と人間の身勝手さが感じられて胸が苦しくなりました。失ってはじめてわかる事ってありますね。最後は、ハッピーで良かった。本当に絵が可愛いい。2014/04/19