内容説明
あるところに、貧しいくつやがいっぴきのねことくらしていました。お客がさっぱりこず、とほうにくれるくつやに、ねこはよいかんがえがあるというのですが…。愛らしい猫が、どんなことを考えついたのでしょう。民話「長靴をはいた猫」を新しくアレンジしたお話です。
著者等紹介
いまいあやの[イマイアヤノ]
今井彩乃。1980年ロンドンに生まれる。イギリス、アメリカ、日本で育つ。武蔵野美術大学出身。2003年、2004年、2005年、2006年、2009年にボローニャ国際絵本原画展に入選。千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
173
『長靴をはいた猫』はストーリーうろ覚えなのだが、それを新しくアレンジした話だということで読んだ。貧しい靴屋と暮らす一匹の猫が、店の経営をなんとか立て直そうと知恵を絞って活躍する。この猫がほんとに賢くて楽しい。意外に現実的で王道な展開だったが、残酷な描写までも美しくかわいい絵で、お金を払わない魔物と対決してどうなるか先が読めても面白かった。2014/07/29
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
117
いまいあやのさんが『長靴をはいた猫』をアレンジ♪ この作家さんのファンタジックな絵の雰囲気は大好きです。ただしこの物語には毒もあります。腕は良いのにお客が来なくて貧しい靴屋。飼い主の窮状を救うため、ねこは飛びっきり上等の赤い長靴を履いて、町外れの城に住む魔物に会いに行き、靴の注文を取ってきます。どんな生き物にも変身できる魔物は、いろんな靴が必要なのです。順調に注文が入ってくるようになるまでは良かったのですが……。僕はアニメのイメージが強くて、この本を読んだ後、原作を確認しました。う~む、恐るべし……猫。2014/11/01
しゅわ
88
【図書館】「長ぐつをはいた猫」を新しくアレンジしたお話で、貧しいが腕は確かな靴職人であるご主人様のために猫ちゃんががんばります。美しい絵とかわいらしい猫ちゃんの姿に癒されながら読みすすめていると…ストーリー的にそうなるのは知っていたのに…クライマックスの赤いところが衝撃的でドッキリしました。2014/01/19
おくちゃん🌸柳緑花紅
78
いまいあやの版「長靴をはいたねこ」やっぱり惚れ惚れする美しく繊細な絵♡ねこのふわふわな毛並みや温かさが感じられます。見開き迄楽しめます。この靴やさんで私も素敵な靴を作ってもらいたい。2015/09/26
ぶんこ
77
頓知を利かす一休さんのような猫が、閉店に追い込まれた飼い主の靴屋さんを救います。 ちょっとシュール過ぎる部分もあります。 絵が不思議なタッチで、好みでした。2015/12/18