内容説明
ワンガリ・マータイはアフリカのケニア山のふもとのみどりゆたかな山にうまれました。ところが大きくなってアメリカ留学からもどると、ふるさとの村はすっかりかわっていました…。村にみどりをとりもどそうとはじめた運動は、やがてせかいに大きくひろがっていきます。ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイの伝記絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
120
自然豊かなケニアに生まれたワンガリさん。留学から戻ってくると、そこには木も鳥もいません。苗木を植えよう。…私たちの木を切らないで!木々がなくなると乾燥地の地下水脈は徐々に下がり、植物も動物も生きていけなくなります。…街を作るため、世界中の木は切り倒されています。日本はこんなにも自然に恵まれて雨量が豊富、それなのに木材輸入国です。木材価格が上がり住宅価格も上げざるを得ないという。高くても国産材を使えばいい。自分の土地で育てたものをなぜ使わないの。地球を傷つけるのも育てるのも人間次第。出来ることから始めよう。2021/05/03
Kawai Hideki
79
「モッタイナイ」で有名なワンガリ•マータイさんの伝記絵本。恥ずかしながら本書を読むまで彼女の業績について全く知らなかった。アフリカ ケニアからスタートして3000万本もの植樹と、苗木を育てる活動をビジネス化し、世界的な緑化活動に拡げると同時に8万人もの人々の生活を潤していたとは… たまたま先日、「木を植えた男」を読んだところだったが、まさかそれをずっと上回る規模の実話があったとは。2014/05/24
モリー
39
図書館の前に広がる森の中の東屋にて読了。気持ちの良い風を感じながら本を読めるのは森のおかげ、木のおかげです。ワンガリさんの偉業を紹介する絵本を読むのはこれで三冊目。以下、引用。「わたしたちには、地球が傷をいやすのを助ける指名があります。助けながら、自分たちの傷も癒やしていくのです それはまさに、命あるすべてのものを、その多様性も、美しさも、不思議さもふくめて受け入れることなのです。」2019/06/02
わむう
28
ジェンダー絵本として紹介されていました。女性の能力発揮、地位向上、社会進出。2017/09/23
どあら
25
図書館で借りて読了。伝記絵本です。(5分31秒、3年生以上)2022/06/19