目次
第1部 オプティミズムとは何か(人生には二通りの見方がある;なぜ無力状態になるのか;不幸な出来事をどう自分に説明するか;悲観主義の行きつくところ;考え方、感じ方で人生が変わる)
第2部 オプティミズムが持つ力(どんな人が仕事で成功するか;子どもと両親―楽観主義は遺伝するか;学校で良い成績を上げるのはどんな子か;メッツとビオンディはなぜ勝てたか;オプティミストは長生きする;選挙も楽観度で予測できる)
変身―ペシミストからオプティミストへ(楽観的な人生を送るには;子どもを悲観主義から守るには;楽観的な会社はうまくいく;柔軟な楽観主義の勧め)
著者等紹介
セリグマン,マーティン[セリグマン,マーティン][Seligman,Martin]
ペンシルベニア大学心理学部教授。元アメリカ心理学会会長。動機付け理論の第一人者で学習性無力感の権威。ペンシルベニア大学ポジティブ心理学センター理事を務める
山村宜子[ヤマムラヨシコ]
1962~1965年、米国の高校に留学。国際基督教大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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33 kouch
52
楽観主義は素質でなくひとつのスキルである、という出発点が面白い。過去の実験や事例を通じて科学的に検証するだけでなく、哲学的な問答も読者に投げかけてくるので読んでいて飽きない。「どうしたら心配事に反論出来るか」を4つの側面から検証。その心配事の①証拠事実はあるか②別な考え方はできるか③この状況の持つ意味はなにか④有効な手段があるのか。全てのネガティブな出来事も俯瞰すれば喜劇。広い視野と言い換え能力がオプティミストに繋がると感じた。仕事、家庭、恋愛、勉強…全てに通じる幸せに生きるための究極スキル。身につけたい2024/01/20
Greatzebra
14
学問に基づく内容の濃い本ではあるが、データが古すぎる。参考にはなる。自分はかなりオプティミストなんだとわかった。2020/12/16
Koichiro Minematsu
14
オプティミストとペシミストの違いは、性格だから、元々なので、という話しだけではない。どのような影響が身体的にも、仕事や学力にもあるのか、知っておくことで対処できるのは、うれしい!2016/12/06
OHC
11
正直言って冗長的である。結論になかなか辿り着かずまどろっこしい。自分自身のオプティミズムを鍛えることを手早く知りたい人は12章のみ読めば良い。この12章がこの本の最大の要であり、この本を名著たらしめる部分である。ABCDE法でこの困難な人生を乗り切ろうと思う。★★★★☆2021/04/11
ポン・ザ・フラグメント
11
うつうつとした気分が続いていたので読んでみた。子供のころから自分がペシミストだということは自覚していた。そして、この性格のせいで気分が晴れないのだろうということもわかっていた。しかし、この本を読むと、ペシミスティックなのは「性格」ではなく「考え方」だと気づかされる。あ、なるほどね、である。悪いことは一般化普遍化しない。他人のせいにする。意識的に「自分勝手」な考え方をしてみることが大事なんだな。近年で一番役に立った本だ。2017/07/16