内容説明
虎徹と近藤勇、童子切安綱と源頼光、大般若長光と足利義輝、蜻蛉切と本多忠勝…。伝説や歴史に名を残した勇将・武将たちのかたわらには、その魂ともいえる刀があった。本書では古今より伝わる80余振りの「名刀」を来歴や持ち主のエピソードとともに紹介している。
目次
第1章 天下五剣・天下三槍
第2章 中世武士
第3章 戦国武将
第4章 剣豪
第5章 幕末の志士
第6章 名刀由来
資料編
著者等紹介
牧秀彦[マキヒデヒコ]
1969年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。大学在学中より夢想神伝流居合道をはじめ、現在四段。東芝勤務を経て、執筆活動に入る
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感想・レビュー
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GaGa
39
史料的価値の高い本。中世、戦国、幕末などで武士たちが使用した刀が綴られている。中でも丹羽長政が使用した「にっかり青江」本庄繁長が使用した「本庄正宗」奥平信昌が使用した「長篠一文字」など、マイナーなところが紹介されているのが楽しい。歴史好きには愛される一冊。2012/11/26
鯖
16
刀剣乱舞関連でまたもや読む。平安以降の名刀はほぼ網羅されている。個人的な希望としては、上古古代の剣についても触れていてくれれば言うことなかったなあと。みづら髪に阿修羅のフォルムな石上神宮七支刀の実装を待っています。2015/03/05
えぼし
5
流行りに乗って読んでみました。歴史は好きですが,刀とかに関しては全くの無知なので,ひとつの刀にさまざまな歴史や武士たちの思いがあったことを知って,興味深かったです。2015/07/30
おさかな
4
図書館にて、でもこれは手元に欲しい。「予備知識のない初歩の読者のために」として名刀の逸話や、刀剣・刀工の基礎知識など、最初にまずこれを読むのが大正解じゃんと思える充実ぶり。本当に初心者にやさしくて、個人的には刃中の働きの図解が最高だった。これ持って博物館に行きたい。逸話集についてはなぜその資料を退けてこっちは信頼できるとするの?とか思う部分もあるが、いかんせん自分の解読力がないのでおいおい勉強したい…10頁以上参考文献があり、ぜひこの本からステップアップしてこれらを読んでくれという姿勢がありがたい🙏2020/02/02
ybhkr
1
ええー!この本コスパよすぎでしょー!450ページ以上で1900円。内容もなかなか濃い。刀にまつわるいろいろがいろんな視点から書かれている。天下五剣と七本槍が同じ本に掲載されているとか守備範囲広すぎぃ。刀剣乱舞が開始されるかなり前に出された本ゆえ、刀剣男子実装的な偏りはない。著者が比較的若いのと文献研究なので、刀匠や研ぎ師の書いた本よりは軽め。浅く広い。刀そのものというより、刀にまつわる物語が中心。行光の短刀、トーハクにあるのか。過去に見てるのかな…?今度は意識して見てみよう。不動行光つくも髪かあ。2017/02/10