内容説明
福島から原発事故による避難者を迎え入れ、立ち上がった山形県米沢市民と、全国から支援に結集した心ある仲間たち。宮城、岩手、福島各県の津波被災地にも物資とボランティアを送り続け、その運営体制と実践力は高く評価された。ここには新しい「市民の力」がある。市民が官・企業と協同する力をつけ、組織運営の最前線に立つ、ボランティア山形東日本大震災支援活動の記録。
目次
第1章 ボランティア米沢の結成―劇的な出会いと再会(3・11その時私は;劇的な出会いと再会;山形に福島県から原発避難者達が続々と)
第2章 原発事故と避難者―立ち上がった米沢市民(自主避難は放射能への不安から;米沢市と民間ボランティアの協同;立ち上がった米沢市民)
第3章 リーダーシップとマネージメント―避難した人たちも米沢市民(すべては、信頼関係をどう作るかだった;私たちのリーダーシップ論)
第4章 被災地を見殺しにするのか!?―ハブ基地米沢からの支援活動(自宅被災者に物資が供給されにくい問題;国民の善意が配られない義援金の不思議;どうしたら被災者に物資が届けられるか!?;社会福祉協議会の役割と実態;山形県知事と副知事の思いやり;ボランティア山形の復興支援活動)
第5章 そうだ、ボランティアの学校をつくろう―いのち優先、助け合いの国へ(大島にヒントあり!;大島を災害と防災を学ぶ島に;ボランティアの本質とは;災害ボランティア育成に向けて;中間支援組織としてのボランティア山形;人命よりも全てお金、経済優先の国だった;山形県を市民ボランティア育成の先進県に)