内容説明
ぼくがラーメンたべてるとき、となりでミケがあくびした。となりでミケがあくびしたとき…とおくとおくはなれたくにでいまなにがおこっているのだろう?おなじこのそらのしたで。
著者等紹介
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
1961年生まれ。「おたまさんのおかいさん」(解放出版社)で第34回講談社出版文化賞絵本賞受賞。「かあちゃんかいじゅう」(ひかりのくに)で第14回けんぶち絵本の里大賞を受賞。「いろはにほへと」(BL出版)で第10回日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
121
ラーメンを食べているのがその子にとって日常なら、学校に行けずに子守をするのも日常であり、家族のために何杯も井戸の水を汲みだすのも日常であり、そして…。2020/08/18
らったった
115
これもまた面白い絵本!誰かが何をしている時という形式で進んで行き、最後が見物です(^^)僕がこうしている時もみんな同じ時間を生きてるんだなぁと、この物語が教えてくれました。気になる方は是非どうぞ!2013/03/16
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
92
今月はまだ長谷川義史の絵本を読んでいなかったので図書館で探して夢中で飛びついた。タイトルから勝手に食い物の絵本かと思っていたら不思議な内容だった。「風が吹けば桶屋が儲かる」式と言おうか、「世の中は、籠に乗る人担ぐ人、そのまたワラジを作る人」式と言おうか。少年がラーメンを食べているその時、隣やその隣、そのまた隣やその隣国で同世代の少年少女が何をしているか…というお話。背景にちょっとしたギャグがありながらも、最後は考えさせられる絵本。ちょっと切ない。普通にラーメンが食えるって幸せな事なのだ。2015/02/20
mizshnami
77
作者長谷川さんの絵が素敵で、見かけるとつい手にとってしまいます。日本では何気ない暮らしの一コマですが、隣国、遠国では生活を支えるために働いたり、命の危険に晒されている子どもたちの様子が胸に迫ってきます。オトナの人にぜひ読んでもらいたい一冊です。2014/08/01
けんとまん1007
76
重い、深い、切ない1冊。タイトルと装丁からは、想像できない世界だった。と、同時に、想像することの大切さをズ~~~ンと感じた。こうやっている間にも、この星のあちらこちらで、いろんなことが起きている。大人にも響く本。子どもたちには、年齢によっては、かなり難しいかもしれない。しかし、大人が思う以上に伝わるような気もする。2012/06/16