出版社内容情報
大正中期から関東大震災をくぐり、昭和初年にかけての物語。南天堂は三角二階の渡辺政太郎率いる「北風会」。アナ・ボル混沌の揺籃期。若き文人、テロの徒の群像入り混じる伝説の南天堂。巡る人物の彩をここに披瀝するなり。
第一章 寅と虎
第二章 有明堂から南天堂へ
第三章 新南天堂開店１
第四章 新南天堂開店２
第五章 今 東光を訂正する
第六章 残っている署名帳
第七章 勃興期の南天堂
第八章 大正12・一九二三年一月前後
第九章 天変地異（九月一日）以前
第十章 関東大震災
第十一章 大杉は油断した
第十二章 摂政裕仁狙撃される
第十三章 ひと、それぞれの動静
第十四章 いわゆる南天堂時代
第十五章 大正13・一九二四年夏
第十六章 潰滅
第十七章 『ダムダム』細見
第十八章 早期爛熟の南天堂
第十九章 『赤と黒』の分析
第二十章 鎮静から閑散化への南天堂
第二十一章 死刑の重奏
第二十二章 ふたたび賑わう南天堂
第二十三章 〈大正〉終る！
第二十四章 南天堂 経営防禦の兆し
第二十五章 移り行く〈昭和ヒトケタ〉
第二十六章 逃散と転身
第二十七章 昭和大戦の前とあと
第二十八章 拾遺篇
あとがき
参考書一覧
収録図版一覧
人名索引
内容説明
「南天堂時代」と呼ばれる、伝説の階上喫茶店考。人々とその時代を点綴しつつ、店主・松岡虎王麿の生涯を辿る。
目次
寅と虎
有明堂から南天堂へ
新南天堂開店
今東光を訂正する
残っている署名帳
勃興期の南天堂
大正１２・１９２３年１月前後
天変地異（９月１日）以前
関東大震災
大杉は油断した〔ほか〕
