内容説明
海洋動物の多くは、高い潜水能力をもっています。ペンギンも同じで、アデリーペンギンの潜水最高記録は、180m、六分間。エンペラーペンギンの潜水最高記録は、564m、二三分間にもなります。人間は、とてもかないません。でも、とうしてこんなにくわしいデータがつかめたのでしょう?それをはかったのは、ペンギンの体に取りつけた「データロガー」とよばれる小さな電子記録計です。日本製のこのすぐれた精密機械は、温度や速度、画像などまでも記録できます。著者は、ペンギンのすむ南極や島に行って、データロガーを使いながら調査を進めていきました。そこから、わかってきたこととは…。現地で出あった動物たちも紹介し、実際に体験した数かずの興味深いエピソードをまじえて、ペンギンたちの知られざる真実の姿を伝えていきます。
目次
第1章 南極に行きたい!
第2章 いざ南極へ!
第3章 初めてのペンギン調査
第4章 南極ではなく亜南極へ
第5章 日本南極地域観測隊参加レポート
第6章 二度目のアデリーペンギン調査
第7章 南極は地球の窓
著者等紹介
加藤明子[カトウアキコ]
1968年東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、東京水産大学(現・東京海洋大学)大学院水産学研究科中退。博士(農学)。国立極地研究所助手、助教を経て、現在無職。フランスの国立研究所(IPHC‐DEPE,CNRS)に外来研究員として居候しつつ、求職中。海洋大型動物の行動、生態を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。