内容説明
エヴァとエリサはとてもなかのよいきょうだいです。ふたりはいつもいっしょです。ひみつもわけっこします。でもある日エリサはとつぜんしんでしまいました。おねえちゃんのいない国でエヴァはじぶんのかなしみをじっとみつめつづけます。
著者等紹介
ロブレヒト,ティエリー[ロブレヒト,ティエリー][Robberecht,Thierry]
1960年ブリュッセル生まれ。ベルギー・フランス語圏放送主催のさまざまな創作コンクールにて受賞。1993年には『読書の欲望』(未邦訳)で最優秀賞を受けた。子どもの本のほか、歌詞やコミックのシナリオも書いている
ホーセンス,フィリップ[ホーセンス,フィリップ][Goossens,Philippe]
1963年ブリュッセル生まれ。ブリュッセルの聖ルカ美術学院でコミックの絵を学ぶ。子どもの本の画家として、また広告宣伝やアニメーションフィルムの分野でも活躍している
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年東京都生まれ。英文学を専攻の後、オランダ語・フランス語に出会う。現在は翻訳家として、また「紙芝居文化の会」運営委員として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
5
大好きで仲良しだったおねえちゃんを亡くしたエヴァ。身近な人の死に直面した時、そっと心に寄り添ってくれる絵本です。2023/03/07
がる
2
身近な人の死についてがテーマかな・・・。切ないです。2011/07/03
けいねこ
1
近しい人をなくしたひとに寄り添う絵本。どうしようない気持ちは、結局自分で抱えていくしかない。わたしの大切な人がいなくなっても、世界は続いていくのだということを、受け入れなければならない。いなくなったけれど、無になったわけじゃない。それがわかるまで。2016/03/27
timeturner
1
大林宣彦の「ふたり」を思い出した。2013/03/19
ヨツカド
1
あえて「世界」ではなく「国」という表現を使って、しかも塀の向こうにはおねぇちゃんのいる国がある。という設定が興味深い。きっとおねぇちゃんもエヴァのいない国に居るのだろうと想像できるし、なにより塀を隔ててすぐそこにある国という表現から、生と死が背中合わせで紙一重なものと想像できる。さらに傷心を癒すものが時の流れであることに関してとても論理的に説明されている。心に開いた穴から失ったものの形を想像できるように。