出版社内容情報
Rubyを題材に、APIデザインの各種事例を取り上げた技術解説書。実用のための言語のAPIデザインには、使いやすさ、柔軟性、速度、互換性など、さまざまな点でバランスの良さが求められます。それらの点で、長きにわたり定評がある言語の一つは「Ruby」ではないでしょうか。本書ではRubyの事例をベースに、APIデザインの過程と考え方を丁寧に解説。言語の中核機能を担う「I/O」「ソケット」「プロセス」「時刻」「数、文字列、正規表現」をカバーし、APIデザインの核心に迫ります。熟達のRubyコミッタによる全面書き下ろし。
内容説明
想像上ではなく、実際の問題をどう解くか?I/O、ソケット、プロセス、時刻、数、文字列。プログラマの仕事の大半はデザインである。
目次
第1章 I/O(RubyのIOクラスとC言語のstdioライブラリ―プログラマが知っている名前を利用する;feof関数とIO#eof?メソッド―過去にEOFに出会ったのか、それとも今現在EOFなのか ほか)
第2章 ソケット(Addrinfoクラスの導入―関連して扱う情報をまとめてオブジェクトにする;Socketクラスの勧め―使いやすく、かつ、低レベルな操作も可能 ほか)
第3章 プロセス(プロセス起動プリミティブspawnメソッド―ポータブルで高機能で簡単なプロセス起動;close‐on‐execフラグ―意図しないfdの継承を防止する ほか)
第4章 時刻(POSIXの時刻機能とRubyのTimeクラス―プログラマが知っているPOSIXの機能を提供する;Time.utcと閏秒―POSIXが提供していなくても必要なら提供する ほか)
第5章 数、文字列(Math.gammaのメソッド名―慣習は無視することもある;Integer#nonzero?の返り値―意外な動作だけど役に立つ ほか)
著者等紹介
田中哲[タナカアキラ]
2000年北陸先端科学技術大学院大学博士後期課程修了。同年より電子技術総合研究所。2001年に産業技術総合研究所に改組され現在に至る。プログラミング言語に興味を持ち、実践としてRubyの開発を行うコミッタでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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river125
Manabu Tokushima