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WEB+DB press plusシリーズ
APIデザインケーススタディ―Rubyの実例から学ぶ。問題に即したデザインと普遍の考え方

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  • サイズ A5判/ページ数 289p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784774178028
  • NDC分類 007.64
  • Cコード C3055

出版社内容情報

Rubyを題材に、APIデザインの各種事例を取り上げた技術解説書。実用のための言語のAPIデザインには、使いやすさ、柔軟性、速度、互換性など、さまざまな点でバランスの良さが求められます。それらの点で、長きにわたり定評がある言語の一つは「Ruby」ではないでしょうか。本書ではRubyの事例をベースに、APIデザインの過程と考え方を丁寧に解説。言語の中核機能を担う「I/O」「ソケット」「プロセス」「時刻」「数、文字列、正規表現」をカバーし、APIデザインの核心に迫ります。熟達のRubyコミッタによる全面書き下ろし。

内容説明

想像上ではなく、実際の問題をどう解くか?I/O、ソケット、プロセス、時刻、数、文字列。プログラマの仕事の大半はデザインである。

目次

第1章 I/O(RubyのIOクラスとC言語のstdioライブラリ―プログラマが知っている名前を利用する;feof関数とIO#eof?メソッド―過去にEOFに出会ったのか、それとも今現在EOFなのか ほか)
第2章 ソケット(Addrinfoクラスの導入―関連して扱う情報をまとめてオブジェクトにする;Socketクラスの勧め―使いやすく、かつ、低レベルな操作も可能 ほか)
第3章 プロセス(プロセス起動プリミティブspawnメソッド―ポータブルで高機能で簡単なプロセス起動;close‐on‐execフラグ―意図しないfdの継承を防止する ほか)
第4章 時刻(POSIXの時刻機能とRubyのTimeクラス―プログラマが知っているPOSIXの機能を提供する;Time.utcと閏秒―POSIXが提供していなくても必要なら提供する ほか)
第5章 数、文字列(Math.gammaのメソッド名―慣習は無視することもある;Integer#nonzero?の返り値―意外な動作だけど役に立つ ほか)

著者等紹介

田中哲[タナカアキラ]
2000年北陸先端科学技術大学院大学博士後期課程修了。同年より電子技術総合研究所。2001年に産業技術総合研究所に改組され現在に至る。プログラミング言語に興味を持ち、実践としてRubyの開発を行うコミッタでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinaba

2
面白かった。標準ライブラリ設計の理由がまとまってると他の言語や状況で議論する際に超便利というのもあるし、そもそもUnix素人としてはPOSIXよくある細かい注意事項あるある集みたいな感じでも読めて楽しい2016/12/27

river125

2
API仕様を決めるときの様々なトレードオフやジレンマに対し、どのように落としどころを見つける(見つけた)か、Rubyのクラスライブラリを題材にして、詳説した本。悩ましい問題をかかえたAPIを実例として使う必要があるので、自ずと、個々のトピックはマニアックかつレアケースな物になりがち。掘り下げ方も(特にTimeクラスなど)なかなかディープ。■そんなわけで、ツボにはまらないと興味を持って読み進めるのが難しいかも。なんとか普遍的・汎用的なアドバイスに結びつけようとする努力も見られるのだが、残念ながら自分の問……2016/02/14

Manabu Tokushima

1
Ruby会議でIOの話をしているのを聞いて感動し、尊敬している人。その本領を発揮した渾身の一冊。名著。ぜひ手元に置いてなん度も読み返したい本。2017/03/25

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