内容説明
150億倍の速度向上、2兆倍の省エネ。いかに実現されているか?小さなスマートフォンから巨大なスパコン/データセンターまで厳選解説。
目次
第1章 コンピュータシステムの基本
第2章 プロセッサ技術
第3章 並列処理
第4章 低消費電力化技術
第5章 GPU技術
第6章 メモリ技術
第7章 ストレージ技術
第8章 周辺技術
第9章 データセンターとスーパーコンピュータ
著者等紹介
Hisa Ando[HISA ANDO]
先端プロセッサの開発に40年間従事。シリコンバレーでSPARC64プロセッサの開発に従事。現在は、テクニカルライターとしてプロセッサやスーパーコンピュータ関係の報道や解説を中心に活動。また、ブログでプロセッサ関係の話題を紹介している。博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
68
CPUの命令セットや基本アーキテクチャ、マルチプロセス、マルチスレッド、マルチコアなどの並列化技術、CMOSからコンピュータレベルでの様々な低消費電力化のテクニック、GPUの基本と科学技術計算への使いこなし方、各種メモリ素子とエラー対策、ストレージ技術もろもろ、PCIなどの周辺装置のインターフェース、データセンターとスパコンなどについて、ビッグデータなどの最近の動向も踏まえながら、一通りの基礎的事項を学べる本。プロセッサのチマチマした高速化テクニックの積み上げに感動。まさに、チリも積もれば山となる。2016/05/24
baboocon
5
超速読で読了。コンピュータの高速化のための様々な技術を解説している。パイプライン処理とか多段キャッシュとか、複雑で理解しきれていないけれど…。2017/01/05
disktnk
2
CPU・GPUからメモリ・ストレージ、データセンター、スパコンまで網羅。基礎的な部分は省かれているため入門かどうかは分からないが、現在主流となっている技術を俯瞰できるという意味では良かった。 今はノイマン型ではなくハーバード型アーキテクチャが主流というのは知らなかった。TSUBAME2の計算ノードの紹介があったが、高い電力効率については流されていて残念。 本書にFPGAを加えたら、コンピュータアーキテクチャの知識的な部分は大体網羅できるのではないだろうか。2014/06/21
ますみ
1
トランジスタからデータセンターまで一通り触れてる入門書です。全体的に計算資源の話でネットワークはあまり触れられていません。昔の本で、ネットワークトポロジ・計算フレームワーク・バス規格など色々な項目で少し古くなっています。 個人的には、PCIの制御レジスタがI/O空間に配置されてることとかが説明されていてよかった。またTSC命令を使ってキャッシュミスのロード時間(サイクル数)への影響を具体的に測ってるのは良かった。2017/12/28
tatsuno
1
大学の授業のようなコンピュータアーキテクチャの基礎から、今時の技術まで幅広く俯瞰できる。パタヘネとあわせて読んだ。正直パタヘネより説明がわかりやすい気がした。2014/03/17