内容説明
近年のOSにも通じる基本アイディアを約1万行で実現したUNIX 6th Editionのソースコードを徹底解説。コンピュータシステムの全体像を理解する。
目次
第1部 UNIX V6とは
第2部 プロセス
第3部 割り込み
第4部 ブロックI/Oシステム
第5部 ファイルシステム
第6部 キャラクタI/Oシステム
第7部 システムの起動
著者等紹介
青柳隆宏[アオヤギタカヒロ]
新潟大学工学部機能材料工学科卒業。東京工業大学大学院情報理工学研究科計算工学専攻修了。現在はプロセッサの設計に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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baboocon
13
超速読で読了。UNIX V6のソースコードを読み解く解説書。著者いわく1万行とカーネルとしてはコンパクトなサイズながら現代的なカーネルの基本機能は実装されているため、初学者にはもってこいとのこと。とはいえざっと読んだだけではとても理解しきれない。実際のソースコードを読みながら、何度も読み直すべき本。2016/09/19
れいん
4
興味がありつつも中々手が出せなかったカーネルコードリーディング。1万stepというふれ込みで本を衝動買いしてみた。漠然とした理解だったカーネル内部が少しわかった気がします。実際にQEMUで動かせるので、簡単な16進ダンプコードを作ってみた。あわせてMITで教育用にかかれたxv6も読むとより理解が深まる気がします。ansi cでリライトされているので読みやすいです。2015/05/31
るくす
4
コード一つ一つに丁寧な説明があって非常に分かりやすい。カーネルハック入門の第一歩に最適な教科書。2014/10/13
miwarin
3
UNIX V6のコードを読みながらオペレーティングシステムの仕組みを読み解く。当然ながらコードがたくさん出てくるが、それにより説明が具体化されるので、抽象化された文章よりもむしろ理解しやすい。これはもはやオペレーティングシステムの教科書と言ってよかろう。プロセス、割り込み、ファイルシステム、起動など幅広いが、スケジューラのところが熱い。スワッパの説明など感動すら覚える2013/05/03
ashiato45
2
本当にとりあえずのながしよみ。forkのあたりはアセンブリを思い出しながらちょっと真面目に読んだ。OSもソフトウェアなんだなあと思える。これ以上のことはもう数回流したりちゃんとコードをダウンロードしてctags使ったりしないと無理だとおもう。2020/05/31