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極限環境の生き物たち―なぜそこに棲んでいるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774150307
  • NDC分類 465
  • Cコード C3045

内容説明

煮えたぎる温泉、極寒の土地、1千気圧の冷水、放射線が飛び交う冷却水。地球の平均的な環境とは大きく異なる場所、それが極限環境。これほど過酷な環境を平然と生きる生命がいる。彼らはなぜ生きていけるのか?その秘密に迫ってみると、未知なる世界が見えてくる。

目次

第1章 極限環境生物の研究はなぜ重要なのか
第2章 微生物学の始まり
第3章 微生物の基礎知識
第4章 極限環境の生物1―好熱菌
第5章 極限環境の生物2―好熱菌以外の生き物たち
第6章 極限環境生物と宇宙の生命
第7章 ヒトと地球を支える極限環境生物

著者等紹介

大島泰郎[オオシマタイロウ]
1935年東京生れ。現在は共和化工株式会社環境微生物学研究所長、東京工業大学名誉教授、東京薬科大学名誉教授。理学博士。1958年東京大学理学部化学科卒、1963年東京大学大学院生物化学専攻博士課程修了。東京大学助手、米国NASA博士研究員、アインシュタイン医科大学(ニューヨーク)博士研究員、三菱化成生命科学研究所主任研究員を経て、1983年より東京工業大学教授、のち生命理工学部長などを併任し、1995年定年退官。1995年4月東京薬科大学教授、翌年より生命科学部長。2005年3月再び定年退職、4月より現職。好熱菌、好熱性古細菌を利用したタンパク質工学、進化生化学の研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

18
面白かった!強酸・強アルカリ・高温・高圧・強塩、などの極限環境。そもそも、いま私たちが生きている環境が普通だと思うのがおかしいと気付いた。生命が生まれた太古の昔。酸素なし。植物なし。水(海)は高温で色々なものが溶け込んでいる。地球人を基準に「宇宙人はいるか」の論議をしても無意味なんだなぁ。大島先生の本を何冊か読みましたが、本当に微生物がお好きなのね♪2020/01/19

羊山羊

6
色々な環境にすむ微生物たちの様子を、高校初歩程度の生物・化学の内容を交えながら面白おかしく書いた本。極限環境というと、火山やら塩湖、深海ばかり想像していたけど、発酵の過程が「極限環境」とは想像もつかなかった。が確かに、醤油の一気飲みとか、これから飲み物は醤油だけ! となると、とてもじゃないけど人間なんて生きられない。そう考えて妙に納得。作者のどこかひょうきんな筆致と途中の挿絵が本をグッと親しみやすい内容にしていて好印象。疲れた時のちょっとした箸休めにちょうどいい感じの1冊。こういう本、好きです。2018/03/07

misui

6
分子生物学の基礎から解説してあってとても勉強になった。「極限環境」と聞くと素人考えで際限なく過酷な環境を考えてしまいがちだが、そもそも分子の働きを考慮すればある程度の範囲を定めることが可能で、生物が生存できる環境も自ずから限界がある。宇宙生物学などにしてもその条件付けに基づいて考究されているようだ(水の有無がなぜこれほどまで取り沙汰されているのかも)。酸素なんて毒性の強いものを利用している我々のほうが極限環境に適応しているというのも言われてみればなるほどと思える。2016/08/14

本を読むのは寝室派

4
想像していた内容と違ってはいたものの楽しめた。動物というより微生物中心の話。実際人間生活にどう役立っているのか、宇宙にも生存している可能性があるのかなど普段気にしない様なところに話の軸があるのもよい。2020/08/01

なにがし

3
全体的に難しい話は少なく、わかりやすくまとめられていて読みやすかった。本書は極限環境(高温低温高酸高アルカリ・・)に住む微生物を主に扱っており、生命の獲得してきた極限環境に抵抗するための術は、やはり上手いこと出来ているな、と感心し、どこか神秘的である。2012/12/31

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