内容説明
「rotって何?」「行列式って何の役に立つの?」「ベクトルポテンシャルってなんぞや?」「光の質量ってあるの?」大学で物理・数学を勉強していると、いろんな疑問が湧いてくる。でもなかなか今更聞きづらい。そんな「ずっと知りたかった疑問」の答えがいっぱい。
目次
dy/dxは割り算なのか?
三角関数のたくさんの公式を図で理解できませんか?
行列式ってどんな意味があるの?
div、rot、gradってどういう意味?
ラプラシアンって何?
極座標ラプラシアン、なぜあんな形に?
zとz*はなぜ「独立」なの??
仮想仕事の原理って何?
最小作用の原理はどこからくるか?〔ほか〕
著者等紹介
前野昌弘[マエノマサヒロ]
1985年神戸大学理学部物理学科卒業。1990年大阪大学大学院理学研究科博士後期課程修了。1995年より琉球大学理学部教員(現在は琉球大学理学部物質地球科学科准教授)。インターネットのホームページなどで、物理などの情報を公開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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galoisbaobab
15
あれ?こんな本昔読んでたっけ・・・と云う再読。 なんというか・・・かんというか・・・この本はないな。。。「誰もが答えを知りたかったFAQ」って副題がダメさ加減を物語っています。数学も物理も思考のプロセス自体に価値があるものだと思いますよ。2017/10/05
ノリピー大尉
7
鬼門であった仮想仕事が理解できた(と思う)2016/10/01
yori
3
★★★★★ おーー、ナルホドーーー。2011/11/01
YoW
2
多くの学生が引っかかる疑問に図と平易な説明で回答与えてくれる。この手の疑問というのは根本的な定義まで戻って考えると理解が良いという事を実感した。天下り式に数式を暗記するのではなく全体像を理解する大切さを教えてくれる良書。P.S.相対論の部分は他と比べて理解が難しいかったが相対論だけは自分で手を動かした事がないという事実が効いているのかもしれない。著者は実際に手を動かす重要性を説いている。2021/07/03
yuki
2
よくわかるシリーズでお馴染みの前野先生が書いた、数学・物理に関する19のFAQ。再入門と銘打っているだけあって、理解しづらい概念が上手く解説されている軽い復習用といった感じ。大部分は物理の話題で、解析力学、熱力学、電磁気学、それから相対性理論まで扱われている。divrotgradとかラプラシアンとかエントロピーとかベクトルポテンシャルとか。すっかり忘れていた話を色々思い出すことができたのはとても良かったと思う。2017/01/17