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技評SE選書
ソフトウェア開発はなぜ難しいのか―「人月の神話」を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774140285
  • NDC分類 007.63
  • Cコード C3055

内容説明

ソフトウェア開発の名著『人月の神話』に書かれている、「神話」の本質、ソフトウェアの本性、そして難しさを、丁寧に解説。ソフトウェアづくりに関する前提知識から、普遍的な難しさである「本質的困難」まで一つ一つ丁寧に紐解き、今まで開発された技術やマネジメント手法が、ソフトウェアの本性にどれくらい迫ったかを吟味、評価する。最後に今後のソフトウェア産業の展望や、期待される明るい未来についての見解をまとめた。

目次

第1章 普遍的な問題(プロフェッショナルとしてのソフトウェア開発;ソフトウェアエンジニアリングとは ほか)
第2章 本質的困難(本質と偶有;本質的困難の普遍性 ほか)
第3章 人月との戦い(ソフトウェアエンジニアリングは何を解決してきたのか;時代背景と本質的困難の関係 ほか)
第4章 これからのソフトウェアづくり(抽象化・自動化・モジュール化;抽象化 ほか)

著者等紹介

大槻繁[オオツキシゲル]
日立製作所にてソフトウェアエンジニアリングの研究・開発に従事。2004年よりコンサルタント会社一副社長。ITシステム関連の調達・開発プロジェクトの見積り評価、診断・改善のコンサルティングを行う傍ら、コストモデルや経済モデルの研究・開発を進めている。IPA/SEC定量的マネジメント領域委員、同価値指向マネジメントWGリーダ、JEITAソフトウェアエンジニアリング技術分科会委員、アジャイルプロセス協議会フェロー、同知働化研究会運営リーダを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishizumi

2
再読。名言のオンパレードだな。ソフトウェアはつくるもの。1人で記述できる管理限界は1万行。プロフェッショナルとしてのソフトウェアづくりは、多人数で組織的に進めなくてはならない。人月ベース取り引きの根元は企業の雇用関係にある。ソフトウェアが実世界に接続され、実世界が複雑であることが困難の要因。どんなに生産性を上げても、それを超えた要求が新たに出現する。などなど・・・2015/05/29

ninn.atsu

2
人月の神話をちゃんと読んだことはないですが、読んでなくても内容は理解できる。 ソフトウェア開発の困難さの本質を説いているので、参考にはなる。《人》と《月》は交換不可能であることや、ソフトウェアは外部に常に同調しなければいけないことなど、改めて言われるとその通りだと思った。 ソフトウェア開発が労働価値ベースで取引されていることは、エンジニアの業務遂行のインセンティブには適していないと思うし、別のメカニズムが必要という考えは同感です。2015/05/15

Hiroki Nishizumi

2
順をおって丁寧に説明してあり、分かりやすかった。最後の「新しいパラダイ厶でも本質的困難は普遍的であり、これをあるがままに受け入れる姿勢が求められている。」の一文は感心した。2013/03/26

k2jp

0
ソフトウェア開発における非技術系の課題は歴史も長く、有益な情報も散在している。それらを丁寧に引用しつつコンパクトにまとめた概論的な本。『人月の神話』をベースに掘り下げて議論とかはしていないので、他の本を先に読んでおく必要はない。紙面の都合か具体的な例に欠けるので、そういった場合に引用元を参照すると理解が深まるかも。「これからのソフトウェアづくりの指針を示す」と表紙には威勢のよい言葉がおどっていたものの、後半になればなるほど抽象論・理想論に陥っていたのはやや期待はずれだった2013/10/24

気遣い士人

0
「人月の神話」を読んでいないんですよね、自分。その意味でこの本を読むことに何処まで意味があるのかはわからないけれども、とりあえず読了。結局は概念構造体を実世界の、我々が触れる事が出来る形で具現化することの難しさ、あるいは問題解決に必要な問題の理解など、ソフトウェアの本質や求められることを考えれば、単純な労働価値説に基づいた人月による計算に無理が生じるのも宜なるかなといったところだけれど、どうしたら良いかって「ありのままをうけいれろ」ってのもなぁ。でも参考書籍のリストは良かった。つまり研鑽せよってことかね。2013/08/18

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