内容説明
「コンピュータが中で何してるかなんて考えたこともなかったな。」そういう人にぜひ本書をおすすめする。根っこの部分をきっちり理解することにこそ、コンピュータ全体を見渡せるようになるための重要な鍵が潜んでいる。コンピュータを理解するとはこの点を押えているべき、この感覚を身につけているべき、このスタンスを取っているべき、という項目に絞り、比喩を交えてわかりやすく面白く解説している。
目次
第0章 コンピュータを理解するということ―この本には何が書いてあるのか 予告編
第1章 その味噌汁の塩分はいかほど?―正味の情報量は意外と少ない エントロピー
第2章 油田のパイプラインと伝言ゲームの連続―パイプが細けりゃ、通るものも通らない チャネル
第3章 自動販売機はコンピュータ理解の始まり―あるいは、自動販売機と人生ゲームのステキな関係 有限オートマトン
第4章 記憶のカースト制―時間と空間の近さ・遠さ メモリ階層と参照の局所性
第5章 顔の細道―面と面とが面するところ インターフェース
第6章 師宣わく「未来は常に移り変わっておる」―コンピュータの限界とその先 私たちの未来のために
著者等紹介
梅津信幸[ウメズノブユキ]
京都大学卒業、東京大学大学院修了。理学博士
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感想・レビュー
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majiro
7
もっとちゃんと読みたかった、後ろ髪ひかれながらも、これはこれで図書館に返し、積ん読の山に挑むのであった。2015/06/16
讃壽鐵朗
2
読むと、分からないのにコンピューターをよく使ってきたものだと感じる
xivia | ゼビア
1
情報科学を学びたく読了.情報理論的側面のEntropy,Channel,Automatonの概念が曖昧な人にオススメ.メモリの参照の空間的,時間的局所性も脳の使い方に活かせそう.2014/10/07
アストリアス
1
前回読んだときにも感じたんだけど、「10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分をきっちり伝えます」的なトコロが「ホントにこれでいいの?」と疑問に思う。なんかスゴク中途半端。2010/06/06
すいよび
0
たとえ話による分かりやすい説明。エントロピーは味噌汁の塩分量。チャネルは水道管。この本の意図みたいなものがあとがきに書かれていたけど、ちょっと感動した。2013/03/27