内容説明
天国をご存じですか？そこには、本屋さんも喫茶店も、小さな公園もあります。もちろん、恋だって。この世からアルバイトに雇われたさとしは、縁色の目をしたユイを好きになります。でも、ユイには人に言えない秘密が…。はたして、ふたりの恋のゆくえは？悲しいことも、死にたいほど辛いことだって楽しくなるラブ・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サルビア
35
「きっと、君を見つけてみせる」 その言葉の意味が読んでいる時に痛いほど伝わってきました。天国の本屋で出会ったユイとさとしは恋に落ちます。 文中に出てくる本を朗読したくなってきます。 でも、「泣いた赤おに」は読んでいて泣きそうです。2015/11/23
宇宙猫
33
★★★ この世界をふわっとした暖かさでくるんだようなお話。児童書っぽいので、都合良く進む部分も気にならず、言いたいことがストレートに伝わってくる。2016/10/06
ひらけん
32
天国と地上を往き来するなんか、いやいやないよ。ていうか、そもそも本をどこから仕入れてるんや。それに、天国には日本人しかいてないのかって捻くれ者の部分が顔を出したな。純愛なんやろうけどもう一捻り欲しかったかな。でも、ユイと事故で亡くなった弟の対面は胸がぐっと来るもんがあったな。それに、ようさん本が出てきよる。「泣いた赤鬼」は小学生の頃によく読んだ。ほとんど忘れてたけど、そうそう、こんな話やったって思い出したよ。あの頃はそんなに印象に残らなかったけど、今読み返したらまた違った感傷に浸ってまうやろな。2016/07/11
☆よいこ
28
【再読】アロハシャツの男ヤマキに話しかけられ、さとしは本屋の倉庫へと連れてこられた。そこは[天国]の本屋だという。人間の寿命は100歳に設定されていて、寿命以前に亡くなるとこの[天国]で残りを過ごさなければならない。人が集まれば生活がある、本屋もあるということ。ヤマキに代わり店長代理として働き始めたさとしは、子どもに頼まれて本の読み聞かせをすることになった。子どもだけでなく、大人達も「この本を読んでくれ」と頼んでくる。▽参考引用文献に「ろけっとこざる」「泣いた赤おに」「ナルニア国物語さいごの戦い」2018/05/29
なっちゃん
27
読メの皆様は、私も含め、「図書館」とか「本屋」とかって言うキーワードに、引っ掛かりませんか!?そのキーワードに引っ掛かり、図書館で目に留まって借りてきました。小さな薄い本で一時間もあれば読み終わってしまう本で、人間は100歳が天寿で、その前に亡くなったら、その年齢のまま天国で100歳まで過ごすというなんともスゴイ設定。その天国の本屋さんのお話。突っ込みどころは満載ですが、なぜかあったかくなる本で、読んでよかった、巡りあえて良かった本です。続きがあるので、読みたいと思います。2012/10/03
