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複雑で単純な世界―不確実なできごとを複雑系で予測する

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772695268
  • NDC分類 404
  • Cコード C0040

出版社内容情報

不確実なできごとを予測する最新科学。
市場からネットワーク、恋愛から癌まで、
不確実なできごとを予測し、防御・最適化する驚くべき成果!
<<話題の「社会物理学」を超える「社会生態学」の発想 >>

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世界は不確実性にあふれている。
本書は、社会生態学としての複雑系によって、
こうした不確実なできごとを予測し、その対処法を明らかにしていく。

市場、情報ネットワーク、渋滞・物流、
テロ・犯罪、恋愛、癌・感染症、自然現象まで・・・
ーー複雑な世界を単純化する、その鮮やかな手法には驚かされるにちがいない。

著者ニール・ジョンソンは、オックスフォード大学とマイアミ大学で、
生物-社会-物理をつなぐ複雑系の領域横断的な研究グループのリーダーとして活躍。
その成果は、さまざまなメディアで紹介され、国際的な注目を集めている。

わが国でも話題になったマーク・ブキャナン『人は原子、世界は物理法則で動く』でも、
その研究が大きく紹介され、絶賛されている。
・・・「ジョンソンらのモデルは・・株式相場の変動方向をほぼ100パーセント正しく予測し、
   誤った予測はわずかに1回だけだった」(同書より)・・・

話題は「菌類から都市、音楽から宇宙」にまで及び、
光合成を利用したエネルギー装置の開発、癌の有効な治療法、市場動向の予測、
渋滞解消の具体策など、要注目のトピックも満載である。

数式をほとんど使わず、図版を多用して、
やさしく最先端の複雑系科学を紹介した1冊。

複雑系が「科学のなかの科学」であり、
不確実な未来を予測・制御しうることを豊富な事例とともに伝えてくれる。

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第1章 単純な要素、複雑な現象
第2章 秩序ポケットの出現
第3章 カオスとフラクタルをどうとらえるか
第4章 群集の行動を予測する
第5章 複雑性とネットワーク
第6章 金融市場の動向を予測する
第7章 渋滞・情報伝達と最適ネットワーク
第8章 理想のパートナーと出会う
第9章 戦争やテロの法則
第10章 感染症、癌をいかに抑えるか
第11章 自然と量子ゲーム
第12章 生態学としての複雑系へ

【著者紹介】
オックスフォード大学の物理学教授と複雑性協同研究の共同ディレクターを経て、現・マイアミ大学の「複雑性に関する学際的研究グループ」主任。生物-社会-物理をつなぐ領域における複雑性研究で、国際的な注目を集めている。

内容説明

不確実なできごとを予測し、防御・最適化する驚くべき成果!市場、情報ネットワーク、渋滞・物流、テロ・戦争、恋愛、癌・感染症、自然現象etcを複雑系で読み解く。菌類から都市、音楽から宇宙まで。注目の国際的リーダーによる、やさしくわかりやすい最先端の予測科学。

目次

はじめに 暮らしのなかのビッグサイエンス
1 複雑性、その可能性の核心(単純な要素、複雑な現象;秩序ポケットの出現;カオスとフラクタルをどうとらえるか;群集の行動を予測する;複雑性とネットワーク)
2 不確実な世界を読み解く(金融市場の動向を予測する;渋滞・情報伝達と最適ネットワーク;理想のパートナーと出会う;戦争やテロの法則;感染症、癌をいかに抑えるか;自然と量子ゲーム;生態学としての複雑系へ)

著者等紹介

ジョンソン,ニール[ジョンソン,ニール][Johnson,Neil]
オックスフォード大学の物理学教授と複雑性協同研究の共同ディレクターを経て、現・マイアミ大学の「複雑性に関する学際的研究グループ」主任。生物‐社会‐物理をつなぐ領域における複雑性研究で、国際的な注目を集めている

阪本芳久[サカモトヨシヒサ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

20
2011年と複雑系の本としては比較的新しい。入門書の位置付けだが、縦書きの数式がいくらかありやや敷居はある。全体として有名なトピック紹介で、複雑系としての統一感はあまりない。現象だけでなく、その予測や制御にも踏み込んでいるが、予測・制御ができたらその系は本当の複雑系ではないと思っている。流し読み積読本消化。2019/08/01

roughfractus02

11
予測の観点から各事象を検討する著者は、予測者の予測がフィードバックして予測全体に影響する市場と影響しない気象を区別する。フィードバックの影響を受け、過去の結果から戦略変更できる多数のエージェント(行為者)が競い合う世界では、線形的な予測は不可能だが、時折秩序立った振る舞いも見られる(「秩序ポケット」)。生き物のように動く開いた系からなるこのカオスモスを、本書は戦争、テロ、金融市場、交通渋滞、恋愛、がん細胞等の振る舞いに見て、カオス-コスモス間に起こる相転移や創発をシミュレートし、日常全体を非線形で満たす。2020/01/23

izw

8
複雑性科学の非常に優れた解説書である。執筆の目標の一番に、「年齢、科学の素養や科学知識のレベルにかかわらず、さまざまな層の人が読みたいと思い、かつ楽しみながら読める本にすること」と挙げているのにたがわず、数式を用いずに、身近な例を挙げつつ、深遠な複雑性の理論を分かりやすく解説している。金融市場や渋滞は複雑性の例としては想像しやすいが、戦争・テロ、癌、光合成が複雑性科学で説明できるとは驚きだった。「科学のなかの科学」という節があるが、本当にいろいろな科学理論の基礎となるというのはあながち誇張ではないようだ。2022/11/14

やす

6
複雑系について広く浅くわかりやすく。 文章が上手でスイスイ読める。2022/09/01

Yukihiko Yoshimine

6
現実の複雑系は多数の要素から構成されており、それらの集団全体の複雑な相互作用がフィードバックと「記憶」を特徴づけている。 2019/02/04

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