世界を変えた6つの飲み物―ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772695077
  • NDC分類 588.4
  • Cコード C0020

内容説明

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コカ・コーラが語る熱情と覚醒の世界史。もし、これらの飲み物がなかったら、エジプトのピラミッドも、ギリシア哲学も、アメリカの独立も、フランスの市民革命、イギリスの産業革命・金融革命も形を変えていたかもしれない。ささやかな飲み物が、人類を駆り立て、歴史をつねに動かした、その大いなる秘密が明かされる。

目次

プロローグ 生命の液体
第1部 メソポタミアとエジプトのビール
第2部 ギリシアとローマのワイン
第3部 植民地時代の蒸留酒
第4部 理性の時代のコーヒー
第5部 茶と大英帝国
第6部 コカ・コーラとアメリカの台頭
エピローグ 原点回帰

著者等紹介

スタンデージ,トム[スタンデージ,トム][Standage,Tom]
歴史家。『エコノミスト』誌のエディター。『ガーディアン』『デイリーテレグラフ』『ワイアード』など、多くの新聞・雑誌にも寄稿。ロンドン近郊の街、グリニッジに在住

新井崇嗣[アライタカツグ]
翻訳家。中央大学法学部卒業。メンフィス大学英語学部言語学科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kouro-hou

35
飲み物からみる世界史。貨幣経済の元になったビール。今日にも高級感を保つワイン。保存がきき、とにかく酔える航海時代の友・蒸留酒。ようやく登場の覚醒系、朝から飲めるコーヒー。一部の国で飲み過ぎて清も倒れる紅茶。原液商法と優れた広告戦略で今日全世界の飲料の3%を占めるコーラの6つがテーマ。歴史だけでなく科学、風俗視点もあって詳しい。量産が効くビールとコーラ以外の4つは、国レベルで流行ると色々と争いの種になるのがよくわかります。蒸留酒、紅茶から見る、英国に税金を払いたくないでござる→米国独立戦争の流れが泣けます。2017/01/05

ロア

32
雑学的な軽いノリの本かと思いきや、全然違った‼お酒やコーヒーなどの嗜好品が人々の暮らしにどのように関わり歴史に影響を及ぼしてきたのか詳細に書かれています。読み応えがあってとても面白い!にしても、とにかくヨーロッパの人達はみんなお酒が大好きで、度数の高いのを飲みたがるのね!日々の暮らしの中で、酔っ払う事だけが唯一の楽しみだったみたい。ホガースのジン横丁はリアルだったんだなぁとしみじみ。2015/11/02

壱萬弐仟縁

29
2005年初出。 ローマでは、ぜいたく禁止法があった(86頁)。 ワインは上品だが、 ビールは野蛮というようなイメージ(第4章)。 ワインは薬だとか。 ワインは仏・伊・西、 ビールは独・墺・ベルギー・デンマーク・チェコ・ 英・アイルランドなど、古代ローマ人からすると、 野蛮人と見なされていた地域(99頁)。 ワインとビールの考え方は、 みなさまにとってはいかがであろうか? わたくしどちらかというと、 フランスに行った影響でワイン。 2014/05/09

taku

28
アルコール、カフェイン、炭酸。刺激は人を魅了するな。モノの側から眺める歴史も刺激があってよいものだ。コーラだけ異端な気がするのは現代的だからかな。グローバル化を体現している飲料、アメリカ発ね。飲み物に限らなければいくつもあるな。巻末付録「古代の飲み物を探して」が気になっていた味について補足してくれる。当時の価値観はわからないけど、いま美味しいものが手軽に飲める幸せを噛み締めながら豆を挽こう。ゴリゴリ。2018/05/28

たまご

19
文明の曙から現代までを,飲み物という視点で切った本.面白い! 衛生上生水がダメで,殺菌・静菌作用を持つ飲み物を求める切実さ.ワインは水より安いって,こーゆーことかー,と,綺麗な水の豊富な日本は,世界の中でちょっと異質.やらずぶったくりのイギリスに,そのせいでブチ切れたアメリカ独立がおかしい. 文章も面白い.紅茶はイギリスで「18世紀初め誰も飲んでいなかったが,18世紀終わりには誰もが飲んでいた」とゆーのがツボ.アルコールで酔って,翌日無理やりカフェインですっきりして,って生活,とっても胃にわるそうだな.2017/07/13

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