出版社内容情報
南十字星がきらきらかがやく大きな島。この島のユーカリの森で生まれたコアラのパマはお母さんコアラとなかよくくらしていました。ある日、この森で見たこともない大きな大きな火事がおり……。
「ユーカリの森はなぜ燃えてしまったの?」「どうしてパマはひとりぼっちになってしまったの?」山火事で生き残ったユーカリが語る親子コアラの物語。
この地球で本当に起きていることから生まれた「環境問題」「人間と動物の共生」をやさしく語る、SDGsにつながる本。
(小学1年生からひとりで読める)
内容説明
南十字星がキラキラかがやく大きなしま。このしまのユーカリの森で生まれたコアラのパマはお母さんコアラとなかよくくらしていました。ある日、この森で、見たこともない、大きな大きな火事がおこり…。小学1年生から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k sato
23
人間の身勝手な行動から生じる保護猫問題。豪州では野生のコアラが被害に遭っている。2019年。数ヶ月も続いた山火事によりユーカリの森が焼き尽くされ、数万頭のコアラが命を奪われた。これは温暖化による乾燥が原因の自然災害ではなく、タバコのポイ捨てが原因の人災だったかもしれない。人間はユーカリの森を分断し家や道路を建設。欲しいものを一人占めしている。どうか僕たちと仲良く分け合ってほしい・・・子・パマを守るため火傷で命尽きた母コアラ。パマは涙で訴える。生き残ったユーカリの木の声。どうすれば情けない人間を辞められるか2024/01/05
もえ
14
小学低学年向けのおすすめ本候補。2019年オーストラリアで森林火災が発生し、火傷を負った瀕死のコアラの姿をニュースで観てとてもショックを受けた。この絵本は、人間が便利に住むために、自然を破壊して道路や線路や家を作っていった結果、コアラの住む森やエサのユーカリがなくなったことや、空気中の二酸化炭素が増えて、異常気象となり、森林火災に繋がったことが、小さな子どもにも理解できるように絵本仕立てになっている。赤ちゃんコアラのパナとお母さんの幸せを奪った人間は、たくさんの「ごめんなさい」をして、償わねばならない。2023/04/14
ちみたんママ
2
〈息子喰いつき度〉★★★★☆ 〈私気に入り度〉★★★★☆ たまに哲学めいた質問をしてくる7歳息子。最近は「人間は良い生き物なの?悪い生き物なの?」と聞いてくるようになったのでトライ。長いので2日に分けて読み聞かせました。挿絵が可愛いだけに現実の残酷さが余計心に刺さる。息子はひたすら「コアラちゃ〜ん♪」を繰り返すだけだったけど、生涯をかけて自分なりの疑問の答えを見つけてくれればいいな。2023/04/04
つっちゃん
1
小2 面白かった こういう本をもっと読みたい2024/03/10