内容説明
アメリカ人元国連査察官が、ブッシュ政権の暴走に警鐘を鳴らす。
目次
1 すてきな終末
2 20世紀のイラクで起きたこと
3 インタビュー―「大量破壊兵器査察」の証言
著者等紹介
ピット,ウィリアム・リバーズ[ピット,ウィリアムリバーズ][Pitt,William Rivers]
ボストンで教職につく文筆家・政治アナリスト。独立系サイトを中心に多数のエッセイや論考を発表する。アメリカの独立と建国を支持した同名の英国政治家にちなみ、「ピットのパンフレット」と題した政治論説シリーズを執筆
リッター,スコット[リッター,スコット][Ritter,Scott]
イラクの歴史と政治と潜在的兵力について世界一くわしい人物の一人。1988年から90年まで旧ソ連の軍縮査察にたずさわり、90年の湾岸戦争では米海兵隊員としてイラクとサウジアラビアでミサイル探知などの特殊部隊任務を遂行。除隊後、91年から98年までUNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)の一員としてイラクで働く。2000年大統領選ではブッシュ陣営を応援した共和党員
星川淳[ホシカワジュン]
1952年、東京生まれ。作家・翻訳家。82年より屋久島在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺
5
2002年刊。スコット・リッターは元はソ連の軍縮監査官で、その後アメリカ海兵隊。除隊後は国連武器査察官。イラクの大量破壊兵器の査察を実際に行った人物で、イラクに大量破壊兵器がないという結論が出たのは彼の査察による。イラク戦争20年という事もあってリッターの発言を読んでみた。「誰が言ったのではなく、何を言ったかが重要だ」というのは半分しか正しくない。誰に話を聞くかも大変重要だ。 本書ではまずイラクの近代史から始まってフセイン政権まで。→2023/12/15