内容説明
本書から、自己心理学の成立は、コフートの優れた臨床経験にばかりでなく、彼の歴史や人文科学全般についての深い教養にも根差していることが明らかになる。さらに、ここでは自己心理学を産み出したコフートの発想の個人的な起源についても、多くを知ることができる。また、本書には歴史学者であるストロジアとコフートとの対談が収められていて、コフートの最晩年の息遣いを伝えている点にも重要性が認められるだろう。
目次
第1部 歴史を振り返る
第2部 自己心理学に関する考察
第3部 ハインツ・コフートとの対話