内容説明
本書では「鎌原」と天明泥流について、流下・堆積・被災状況を詳細に説明し、中腹噴火の発生機構について筆者らの独自の説を考察した。この説は火山学会などでは認められておらず、解明すべき問題点が多く残されている。2003年版のハザードマップでは、山頂噴火のみで対応策が図示されている。
目次
第1章 浅間山の噴火
第2章 鎌原土石なだれ
第3章 天明泥流
第4章 長野県側の天明噴火に伴う土砂災害
第5章 慰霊碑でたどる災害跡と救済復興事業
第6章 浅間山の火山防災マップと防災対策
著者等紹介
井上公夫[イノウエキミオ]
砂防フロンティア整備推進機構。1948年東京都生まれ。東京都立大学理学部地理学科卒業。日本工営株式会社を経て現職。農学博士(京都大学)。専門は防災地形学、歴史地震、土木災害史。日本砂防学会、日本地すべり学会、日本地形学連合、歴史地震研究会などに所属。中央防災会議災害教訓の継承に関する専門調査会「1707富士山宝永噴火」、「1923関東大震災」、「1847善光寺地震」、「1858飛越地震」分科会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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