出版社内容情報
ドールハウスにメイドとして住む木の人形のティリーは、一日中、掃いたり、拭いたり、磨いたり。そんな毎日にうんざりしたティリーは、ある日脱出を決意します。自由を求めて行動したティリーの冒険物語。
内容説明
「自由に暮らせて、何でも自分自身で決められる場所をみつけなくっちゃ…」小さな木の人形のティリーは、ある日、ドールハウス脱出を決心して…。可憐な姿に似合わないほどの勇気と行動力にあふれたティリーの冒険物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
254
フェイス・ジェイクス・作。お話にも絵にもイギリスらしさが横溢する。お家の中にメイドさんがいて、ティリーはそのメイド。毎日毎日、料理番にこきつかわれて、ティリーはもううんざり。自分だけの家を探して冒険行に。助けてくれたのはクマの人形のエドワード。巨人国に行ったガリバーのようなスケール感を楽しむのだろうか。それとも、お人形遊びの絵本版として楽しむ?ティリーのお部屋造りの場面はまさにそんな風だ。オリジナルは1979年の刊行だが、お話も絵もよく言えばクラシックだが、なんだか古めかしくもある。2025/02/16
やすらぎ
172
表紙の豪華な建物、そこは小さな人形の家の世界。優雅に暮らす家主の下で働くメイドのティリー。料理番からの扱いにうんざりして自由を探しに脱出する物語。旅の途中で声をかけてくれたクマのぬいぐるみエドワードが朗らかで優しくて、いろんなことを提案してくれて、力強くて可愛くて頼もしい。落ち着ける場所を見つけたら、ティリーの生真面目で几帳面な性格が花ひらく。蜘蛛の巣の張った木箱はお洒落な部屋に早変わり。おままごとやミニチュアの世界が好きな方へおすすめの絵本。ふかふかなベッドからデイジーを眺めて、笑顔になれてよかったね。2023/08/18
yomineko@ヴィタリにゃん
58
ドールハウスでこき使われて働かされてへとへとのティリーは、自分だけの家を探しに出かける。途中で優しい熊のエドワードに会い、友達に😊家事が得意なティリーはあっという間にあばら家を美しく変身させる✨✨✨2024/04/29
yumiha
39
人形の家のメイドのティリーは、自由と自分の家を求めて家出。なんで傘を持ってなん?メリーポピンズの真似?いえいえ。とてもお役立ちグッズでした。『人形の家』(イプセン)の影響を受けて描かれた絵本かしらん?2023/01/06
鴨ミール
28
昔、パラパラと見たことはありましたが、言葉が多くて読み聞かせには無理かな?と思って、きちんと読まずに返してしまいました。今回はティリーのクリスマスがよかったのと、ちょうど中古で見つけたので買いました。やっぱりティリーの言葉が光ってます。笑っちゃいます。ティリーの勇気と前向きな姿勢に励まされます。2024/12/27